
本校では,今年も白いこぶしの花が満開になりました。門をくぐり坂道を下りていくと優しく寄り添う『願』のモニュメントと鶯の鳴き声に囲まれ,新年度を迎えることができました。東日本大震災の被災地の病弱総合支援学校では,直接の被害は無かったものの,始業式のめどが立たないところもあるようです。穏やかに新学期を迎えられることに感謝するとともに,被災地の一日も早い復興を願うばかりです。
さて,京都市立桃陽総合支援学校では,病気により入院や療養が必要な子どもたちに,
○「願い」を大切にする子
○「からだ」を大切にする子
○すすんで学ぶ子
○「思いやり」を感じ合う子
を目指す子ども像として掲げ教育活動を行ってきました。
今年度も引き続き,
@ 「病気と向き合う子ども」が安心して学べる学校
A さまざまな病気や悩み,不登校経験,困り感等の状況を抱えた子どもたちの学習に対応できる学校
B 保護者の皆様や地域の小中学校からの教育相談に応じられる学校
C 病院・前籍校・地域の関係諸機関と連携を図り,幅広い支援が図れる学校
を目指して取り組んでいきます。
今年度の合言葉は,【チーム桃陽】です。 「はじめに子どもありき」の基本理念のもと,教職員一人ひとりが,子どもとじっくり向き合い,しっかり・確実に「チーム」として,どんな状況の子どもにも対応できる学習メニューと安心・安全・清潔な教育環境で,登校意欲・学ぶ意欲を推進できる学校でありたいと考えています。 また,厳しい治療に対峙する場合もありますが,一人一人が「学ぶ楽しみ」を実感し「生きる力」を身につけて地域社会に帰っていってほしいと願っています。 今年度も,京都市立桃陽総合支援学校の教育についてご理解ご支援をいただきますようお願いいたします。
平成23年4月1日 校長 北村 光代