「リモート・サイエンス・ラボ」システム


研究開発事業報告書等

システム構成と操作のてびき

○動画マニュアル

  1. リモート計測 「イージーセンス本体操作マニュアル」(WMV形式 43MB)
  2. リモート計測 「イージーセンスソフトウェア操作マニュアル」(WMV形式 8MB)
  3. リモート計測 「イージーセンスを使用した実験の例」(WMV形式 57MB)

  4. リモート顕微鏡 「顕微鏡本体の操作マニュアル」(WMV形式 96MB)
  5. リモート顕微鏡 「PC側での操作マニュアル」(WMV形式 33MB)

株式会社 ナリカ


1.システム開発の概要 (PDF資料

病院分教室においては,理科の学習の際に生物教材等を持ち込めないため,実施できる実験・観察等に制約がある。こうした分教室特有の学習環境をICTを活用することにより改善を図るための研究開発を行う。
  1. 【遠隔計測】
    病院に持ち込めない計測資料を本校に設置し,リモート計測装置を用いて,病院側からリアルタイムに計測する。
  2. 【遠隔観察】
    病院に持ち込めない生物などを本校に設置し,リモートカメラやリモート顕微鏡を用いて,病院側からリアルタイムに観察する。
  3. 【協働学習】
    TV会議システムやリモートカメラを用いて,一人の先生が複数の教室向けに授業をしたり,児童生徒が意見交流したりするなど,離れた教室であっても一体感のある授業を進める。

2.開発経過

平成23年12月より,株式会社 ナリカ により,本校と分教室をフィールドにした,ネットワークを介した遠隔地間での理科実験・観察システム(「リモート・サイエンス・ラボ」システム)を研究開発しています。
  1. デジタル計測機器の決定(平成23年12月)
  2. デジタル計測機器を使った授業分野の検討 (平成23年12月〜平成24年1月)
  3. 授業プランの作成(平成23年12月〜平成24年1月)
    ※本校・分教室とも同じ実験を実施し,データを共有
    ※本校での実験データを分教室も共有
  4. 試行授業の実施(平成24年1月〜2月)
  5. 授業の実施(平成24年2月〜)
平成23年度
年月日 内容等
23.11.16 リモート・サイエンス・ラボ研究開発業務に関する公募型プロポーザル公告
◆京都市教育委員会及び京都市ホームページで公告
23.12.20 リモート・サイエンス・ラボ研究開発業務に関する委託業者決定
株式会社ナリカ
24.01.16 リモート計測システム テスト(1)〔本校−京大〕
24.01.18 リモート計測システム テスト(2)〔本校−京大〕
センサー(二酸化炭素センサー)
データロガー(イージーセンスII)
USBデバイスサーバー(IO DATA net.USB)
本校で計測した結果を,分教室の
TPCでリアルタイムに受信・表示
24.01.20 リモート計測システム テスト(3)〔本校−京大〕
24.01.24 リモート計測システム テスト(4)〔本校−京大〕
24.02.17 公開授業実施
◆小学部4〜6年生の理科「いろいろな植物と空気の関わり」の授業において,本校と京大分教室を及びTV会議システムで結び,「リモート・サイエンス・ラボ」システム(リモート計測,リモートカメラ)を使った理科実験を行う。
「リモート・サイエンス・ラボ」システムを活用した理科実験:本校
「リモート・サイエンス・ラボ」システム理科実験:京大分教室
24.02.24 本事業 有識者視察
◆有識者,総務省・文部科学省担当者等に「リモート・サイエンス・ラボ」システムをご覧いただいた。
平成24年度
年月日 内容等
24.04.06 始業式・着任式の様子をリモートカメラを使って分教室に配信 〔ホームページ
24.04.18 リモート顕微鏡を使用したテスト授業を実施〔京大−二赤〕
リモート顕微鏡一式 分教室のTPCで映像を受信
24.04.20 リモート顕微鏡を使用した微生物観察授業〔京大−本校〕 〔ホームページ
24.05.16 リモート顕微鏡を使用した細胞分裂観察授業〔府立−本校〕
24.05.21 金環日食観察会
◆本校と桃陽病院,京大病院(分教室・病室),府立医大病院(分教室)の複数拠点をリモートカメラと,テレビ会議システムで結び金環日食の観察会を実施(7:00〜7:45) 〔ホームページ
24.05.23 リモート顕微鏡を使用した微生物観察実験
24.05.26 京大病院小児科親の会にて,本事業の取組に関する実践発表とパネル展示 〔ホームページ
24.06.06 金星日面通過観測会 〔ホームページ
◆本校に設置したリモートカメラ(望遠)から,金星日面通過のリアルタイム映像を分教室等に配信
24.07.02 教育家庭新聞(ウェブ版)教育マルチメディア号「特別支援とICT」特集記事で,本校の取組が紹介される。
24.07.03 職場体験・上級学校見学発表会
◆中学部 5限 総合的な学習の時間 の授業をリモートカメラで分教室にも配信する。
24.07.12 京大小学部5年 病室にてリモート顕微鏡を使用した微生物(ミジンコ)を観察 〔授業記録
理科授業検討会(教科担当指導主事と打合せ)
24.08.03 「リモート・サイエンス・ラボ」システム研究開発に関する打合せ
◆今年度の理科研究開発について,株式会社ナリカを交えての検討会を実施
24.09.04 中学部 総合的な学習の時間 「NEW文房具開発」 〔ホームページ
◆文房具メーカーから担当者が本校に来校され,ユニバーサルデザインやその考えに基づく製品についての講義をリモートカメラを使って府立,二赤にも配信した。
24.09.10 【校内研修】「センサー使用法」〔本校〕 ※スポット研修
24.09.28 【校内研修】「リモートカメラの使い方」〔分教室−本校〕 ※スポット研修
24.10.09 【校内研修】株式会社ナリカによる研修会「リモート顕微鏡の利用方法」〔本校〕
24.11.20 【校内研修】「リモート顕微鏡の習熟」〔本校及び分教室〕 ※スポット研修
◆リモート顕微鏡の使用法に習熟するため,理科担当の教員で研修会を実施
24.12.07 平成24年度 実践研究発表会
◆小学部の児童がリモートカメラを使い,別室で授業を受けた。
※別室登校の児童のための移行支援として,継続的に行っている取組を見ていただきました。
25.01.29 中学部 理科の校内授業研究 (本校と府立をTV会議システムやリモート・サイエンス・ラボで結んで)
25.01.30 中学部 理科の校内授業研究 (本校と二赤をTV会議システムやリモート・サイエンス・ラボで結んで)
25.01.31 中学部 理科の校内授業研究 (本校と府立をTV会議システムやリモート・サイエンス・ラボで結んで) 〔授業記録
25.02.07 中学部 理科の校内授業研究 (本校と府立をTV会議システムやリモート・サイエンス・ラボで結んで)
25.02.15 公開授業 理科の授業にて「リモート・サイエンス・ラボ」システムを活用
◆本事業の公開授業において,小学部の理科で本校と府立分教室をTV会議システムで結び遠隔授業を行うとともに,リモート顕微鏡を使い,府立分教室から植物の気孔の様子を観察する学習活動を参観者にご覧いただきました。
25.03.28 新しいリモート顕微鏡2台(透過型及び双眼実体型)が納品される。
◆これまでの透過型リモート顕微鏡に加えて,双眼実体型のリモート顕微鏡が追加された。ステージ駆動装置やカメラヘッドなどの機材を2台の顕微鏡で共用するために機構が一新された。とくにステージの可動範囲が広がるとともに,微移動が可能となったことで,従来のものから格段に使い勝手が向上している。
透過型顕微鏡(左)と双眼実体顕微鏡(右)
実体顕微鏡のステージの駆動装置 カメラに映し出された生物の実体映像

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京都市立桃陽総合支援学校