「リモート・コンサートホール」システム


平成25年度 研究開発事業報告書等

システム事業完了報告書

RCH2013システム(専用版)講習会資料

RCH2013システム(小型版)講習会資料

○ガイダンスビデオ

  1. RCH小型版 「起動・モード変更・終了編」(WMV形式 52MB)

平成24年度 研究開発事業報告書等

システム事業完了報告書

システム方式検討経緯

システム(専用版)講習会資料

○ガイダンスビデオ

  1. RCH専用機・センター版 「接続編」(WMV形式 43MB)
  2. RCH専用機・センター版 「起動編」(WMV形式 67MB)
  3. RCH専用機・センター版 「終了編」(WMV形式 56MB)

株式会社 ピーパルシード


「リモート・コンサートホール」システムの操作マニュアル
 ※本マニュアルは,ICT支援員が制作しました。

RCH専用機 本校用

RCH専用機 分教室用

RCH専用機 3拠点以上の接続(本校編)


1.システム開発の概要 (開発コンセプト:PDF資料

  1. 病院内の分教室や病室など,楽器を持ち込んだり,演奏したりできない環境においても,電子楽器についてはそれが可能である。制約のある環境でも器楽演奏ができるようにする。
  2. 病室などには,楽器そのものが持ち込めないため,タブレットPC をバーチャルな楽器として使用し,演奏に参加できるようにする。
  3. TV 会議やリモートウェブカメラなどネットワークを用いたリアルタイムな交流手段により,遠隔地間においても,あたかも同じ場所で合奏しているかのようにする。
  4. 本物の楽器を使うことが可能な場においては,できるだけ本物を演奏させたいが,電子楽器については,MIDI などインスツルメント通信をLAN 上で伝送・再生し,合奏の形態を取れるようにする。
  5. 生演奏や電子楽器での発音が,リアルタイムで演奏者にフィードバックできるようにする。さらに,音楽に同期するような映像表現ができる仕組みの開発を検討する。

2.開発計画及び経過

平成24年8月より,株式会社 ピーパルシード により,本校と分教室をフィールドにした,ネットワークを介した遠隔地間での低遅延・高音質の音声・音楽伝送システム(「リモート・コンサートホール」システム)を研究開発しています。
  1. システム開発スケジュール
平成24年度 9月 10月 11月 12月 1月 2月
プロトタイプ
第1版
9月下旬
試験提供
10月27日
学習発表会
       
プロトタイプ
第2版
    11月中旬
試験提供
12月7日
研究発表会
   
最終版         1月末頃
試験提供
2月15日
研究授業

平成25年度 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
開発打合せ 要望確認 実施内容
検討・確定
                 
プロトタイプ版     開発 RCH2013
セットアップ
上旬
提供 
           
最終版           開発  中旬
提供
6日
ICT公開授業 
31日
研究発表会
  卒業生を送る会
  1. 提供機能と検証内容
平成24年度 提供機能 検証内容
プロトタイプ
第1版
・2拠点間での音声伝送
 (マイクのみ使用)
・TV 会議システムとの遅延時間の違い
・LAN 接続時の遅延時間
・WAN 接続時の遅延時間
プロトタイプ
第2版
・3拠点間での音声伝送
 (マイクとMIDI の両方を使用)
・DAW(Digital Audio Workstation)の使用
・無線LAN 接続の試験
・汎用システム版の試験
・接続拠点が増えた場合の遅延時間の変化
・MIDI の使用感
・DAW の使用感の確認
・無線LAN 接続時の遅延時間
最終版 ・接続先選択画面の提供
・タブレットPC を使った仮想楽器の提供
「リモート・コンサートホール」システム(専用版)の概要
・接続先選択画面の使用感
・タブレットPC の使用感
・システム全体の検証

平成25年度 提供機能 検証内容
プロトタイプ版 ・小型システム(RCH-Compact)の開発
・音源を多チャンネル化
・MIDI楽器の活用
・小型システムの性能及び使用感
・音源多チャンネル化による楽器変更
・無線LAN 接続時の遅延時間
最終版 ・プロトタイプ版の検証を元にブラッシュアップ
・タブレットPC を使った仮想楽器の提供
・小型システムへの習熟
・仮想楽器の使用感
・システム全体の検証

◆RCHシステム(専用版)の概要(校内研修会資料より抜粋)
  1. 経過
平成24年度
年月日 内容等
24.06.12 本校−府立医大病院分教室間で,TV会議システムを利用した合奏のテスト
◆TV会議システムでは大きな伝送遅延が発生し,音質も良くないことから合奏や合唱にはあまり向いていないことが確認された。
24.07.04 システムの開発に係る実証研究業務に関するプロポーザル公告
24.07.23 システムの開発に係る実証研究業務に関する公募型プロポーザルに係る事業者ヒアリング提案
◆2事業者からのヒアリング
24.07.31 システムの開発に係る実証研究業務の請負先となる民間事業者の候補者を決定
◆株式会社 ピーパルシード
24.09.07 検討会
◆音楽科での取組についての打合せ教科指導主事やシステム開発請負事業者(株式会社 ピーパルシード)を交えて,音楽科におけるICTシステム活用と今後のスケジュールに関する検討会を実施。
24.09.27 プロトタイプ 第1版 の試験稼働1
◆本校の校内LAN(有線)に接続した2台のPC間でのマイクを使った音声伝送試験(動作全般・遅延時間)を実施した。その結果,動作及び遅延に関して問題がないことを確認する。
24.10.03 プロトタイプ 第1版 の試験稼働2
◆本校と府立医大のネットワークに接続したPC間で,音声伝送試験を実施した。高音質の音声伝送ができたが,WAN越えのためか多少の遅延が発生したこともあり,調整を行った上で再試験を実施することになった。
24.10.12 プロトタイプ 第1版 の試験稼働3
◆本校と府立間の音声伝送試験を実施した。先回の試験で伝送に遅延が発生したことを受けて,調整を行った上での再試験となった。遅延は少し発生したものの,2校間での合唱・合奏に本システムを活用する実用化のめどが立った。
24.10.19 システムの実運用試験
◆高音質・低遅延の本システムの特性を生かし,音楽以外の交流にも使えないかテストを行った。映像はTV会議システムで交信する一方,音声は本システムを使うことで,より臨場感をもった会話ができることを確認できた。
24.11.21 デモンストレーション
◆第4回地域協議会にて,2拠点(本校・府立分教室)間での合奏デモンストレーション
24.11.27 プロトタイプ 第2版 の試験稼働
◆3拠点(本校・府立医大病院分教室・京大病院分教室)を結んだ通信テスト及び無線LAN環境下における通信テストを実施。その結果,3拠点での同時使用では通信状態が不安定になることが判明。他のアプリケーション(TV会議システムなど)との通信帯域の競合の可能性も考えられるので,調整が必要となる。
24.12.05 音楽科の授業における初めての活用
◆有識者視察の折に,本システムを活用して本校と府立分教室を結んだ音楽の授業を初実施。生徒の演奏ではほとんど遅延を感じられず,高音質さも相まって,間近で合奏をしているような感覚を得ることができた。本システムに対して,有識者からも高い評価を受けた。
24.12.07 実践研究発表会における活用
◆本システムの高音質を利用して,中学部「総合的な学習の時間」の公開授業において,本校と府立分教室を結んだ授業で活用された。TV会議システムで映像を伝送し,本システムにて音声を伝送した。
24.12.11 プロトタイプ 第2版 の試験稼働2
◆前回の試験稼働でうまくいかなかった3拠点接続による通信状態を改善すべく,少ない通信帯域でも音声伝送可能なシステムに改良するとともに,TV会議システムなど他のアプリケーションとの同時利用に関しての調査も含めてテストを実施した。その結果,WAN側の通信帯域が不足しがち,ということが最大の原因で,大きなトラフィックを伴うアプリケーションとの同時利用では安定した音声通信ができないことが判明。それぞれのアプリケーションで使用する通信帯域を調整することで,数拠点での利用も可能であることが分かった。また,MIDIデータを通信回線に乗せて,3拠点間で送受信することにも成功した。
24.12.20 プロトタイプ 第2版 の試験稼働3
◆本システムを無線LANで接続した場合の遅延時間等を調査した。また,専用ハードウェアを使わずに,どのPCでも利用可能な汎用システム版のテストを実施した。その結果,無線LANの通信特性による初期遅延は発生するが,音声伝達が可能であることと,MIDI楽器からの低遅延な伝送ができることが分かった。また,汎用システム版については多少遅延が大きくなるものの,実用には差し支えがない程度の性能を発揮することが分かった。
25.01.18 「リモート・コンサートホール」システム 専用機器の設置
◆本校及び府立分教室・京大分教室に,リモート・コンサートホールの専用機器(RCH system professional components)が設置された。
25.01.18
 〜01.29
「リモート・コンサートホール」システム 専用機器の調整作業
◆「リモート・コンサートホール」システム専用機器を設置した本校及び府立分教室・京大分教室において,機器の調整作業を実施した。
25.01.30 「リモート・コンサートホール」システム 研修会(本校)
◆本校にて「リモート・コンサートホール」システム 最終版の研修会を実施した。
この研修会で「リモート・コンサートホール」システム 専用機器等のデモや操作説明を実施し,簡易なオペレーションで複数拠点を結び,音声伝送やMIDI楽器演奏が遠隔間で動作する事を確認した。
また,TPCに「リモート・コンサートホール」システム(汎用版)をインストールして,TPCを仮想MIDIキーボード楽器として本システムで使用できることを確認した。
25.02.01 「リモート・コンサートホール」システム 研修会(府立)
◆府立分教室にて先回の本校と同様の研修会を実施した。
25.02.06 「リモート・コンサートホール」システム(専用版)を用いた初めての授業
◆「リモート・コンサートホール」システム(専用版)を用いて初めての交流学習を行った。府立分教室のMIDI楽器については問題なく本校への送信が行えたが,本校側の楽器の演奏に関して,一部の楽器音が府立側で聞こえにくという事象があったため,マイクの配置や集音方法に関しては,さらなる調整が必要。
25.02.13 「リモート・コンサートホール」システム(専用版)の調整作業
◆先週に引き続き「リモート・コンサートホール」システム(専用版)を用いた交流学習を行った。よりリアルな音声が伝えられるようマイクの配置や集音方法,音声レベル等の調整を行った。
25.02.15 公開授業 音楽の授業にて「リモート・コンサートホール」システムを活用
◆本事業の公開授業において,中学部の音楽で本校と府立分教室をRCHシステムで結んで,パッフェルベル作曲の「カノン」の合奏をする学習活動を参観者にご覧いただきました。
25.02.22 「リモート・コンサートホール」システム(専用版)の3拠点同時利用
◆リモート・コンサートホールの専用機器が設置されている,本校・府立・京大の3拠点をつないで同時利用するための動作試験及び機器調整を実施した。
あわせて,京大分教室にて研修会を実施した。
25.02.25 3拠点を同時利用した初めての授業
◆本校と府立・京大分教室の3拠点で本システムを同時利用する形態での初めての授業を行った。すべての拠点で,他の2拠点の音声が非常にクリアに聞こえた。
25.03.13 「卒業生を送る会」で「リモート・コンサートホール」システムを活用
◆「卒業生を送る会」で本校と府立・京大分教室の3拠点で合唱や合奏,群読を行う際に活用された。
平成25年度
年月日 内容等
25.05.27 本年度の研究開発についての打合せ(1)
◆本年度の研究開発の方向性について,株式会社ピーパルシードとの打合せを実施した。
25.07.05 本年度の研究開発についての打合せ(2)
◆第1回の要望をもとに,本年度の研究開発について,ピーパルシードの提案を受けた。
25.08.20〜 RCH2013へのアップデート作業
◆RCH専用PCの基本OSの修正パッチ適用や各種ソフトウェアのアップデート,及びRCH2013対応のための設定変更作業を実施。
25.09.03 RCH専用PCのアップデート作業完了(研究開発についての打合せ(3))
◆RCH専用PCに以下のアップデート作業を施し,本校及び府立・京大分教室に納入。
 RCHシステム2012版から2013プロトタイプ版への変更点について
 (1) 画面操作の変更
   ・操作性を改善し,画面表示の変更を行った。
 (2) MIDI楽器接続
   ・MIDI楽器を複数台接続可能とした。
   ・MIDI機器側からの音色変更ができるようにした。
25.09.04 スレート型タブレットPCへのRCHシステム導入作業
◆スレート型タブレットPC(Acer ICONIATAB-W500P)に,以下のシステムを導入する。
  (1) RCH2013プロトタイプ(汎用版)
  (2) 仮想MIDI楽器(キーボードタイプ)
25.09.05 RCHシステム2013(プロトタイプ版)機器調整作業
◆DAW用PC,端末PC及び,小型端末,タブレットPCを設置し,校内LAN(有線及び無線)を経由した通信を行い,機器調整を実施した。
(1) 小型端末(RCH_Compact版)
 〔DAWを経由して,本校端末PCと小型端末間を有線LAN及び無線LANに接続〕
a) 有線LAN接続
 通信状態,音声伝送,電子楽器演奏いずれも問題なく,遅延時間は50ミリ秒程度となった。
b) 無線LAN接続
 通信が不安定であり,途切れる瞬間があった。音声伝送,電子楽器演奏はほとんど機能しない状態であり,遅延時間を計測することができなかった。ソフトウェアの問題というよりも機器の相性によるものと推測。
(2) タブレット端末(汎用版)
 〔DAWを経由して,本校端末PCと小型端末間を無線LANに接続〕
・無線LANでの通信は比較的安定していたが,音声伝送については,遅延時間が300ミリ秒程度とかなり大きくなった。電子楽器演奏については,音飛び等が多く発生した。ハードウェアの処理能力不足が原因と推測。
(3) マイクとスピーカー
 〔振動スピーカーとバウンダリーマイクの運用テスト〕
・生徒机をスピーカーの振動面とし,同一面上にバウンダリーマイクを設置して運用テストを実施した。振動スピーカーの発音器とバウンダリーマイク間の距離が5cm程度でもほとんど音声を拾っておらず,ハウリング対策に一定の効果が期待できると考えられる。

⇒ 小型端末及びタブレットPCについては無線LAN接続時の稼働状況が思わしくなかったため,再調整を実施する。
25.09.09 RCHシステム2013(プロトタイプ版)機器調整作業(第2回)
◆前回,稼働状況が思わしくなかった無線LAN接続時の小型端末及びタブレットPCについて再調整を実施した。
(1) 小型端末(RCH_Compact版)での無線LAN接続
・新たな無線LANアダプタを使用したこと,及び,通信に関係する設定値を調整する事により,通信状態を若干改善できた。通信が途切れることはなくなったが,時々不安定になる時があり,その際は若干音声伝送の音質が低下する事があった。遅延時間としては,音声伝送・電子楽器演奏共に500ミリ秒程度となった。
(2) タブレット端末(汎用版)での無線LAN接続
・無線LANでの通信は比較的安定していた。音声伝送については,若干音質の低下が見られた。遅延時間については,500ミリ秒程度となり,前回より若干増加した。
・電子楽器演奏については,端末側での発音は音飛び等が発生した。(前回の調整時より現象は少なくなった。)MIDIデータの送信は問題無く行われており,本校端末PCからの発音は,50ミリ秒程度の遅延で音質も十分であった。
・本体処理能力の限界のよう,音声伝送を優先すれば電子楽器の発音が不十分となり,逆に電子楽器の発音を優先すれば音声伝送が遅れるという音声伝送と電子楽器の発音との処理バランスを模索するような形となった。

【機器調整の結果と考察】
(1) 無線LAN使用時には,通信形態や通信品質として,RCHシステムの音声伝達遅延時間の短縮が難しい。
(2) 病室など無線LANのみの環境下でRCHシステムを使用するためには,利用形態を限定する必要があるかもしれない。
(3) タブレットPCでRCHシステムをスムーズに利用するためには,現行機器より高スペックのマシンであることが望ましい。
※ 無線LANアクセスポイントとPC側の無線LANアダプタとは『機器の相性』というべきものが存在し,機材の組み合わせによっては,大幅に無線LANの通信品質が変わることがある。
25.09.11 RCHシステム2013(プロトタイプ版)機器調整作業(第3回)
◆RCHシステム2013の通信速度調査の実施。無線LAN接続時の小型端末及びタブレットPCについて再調整作業。
(1) RCHシステム2013の拠点間通信速度等調査
・通信状態,音声伝送,電子楽器演奏いずれも問題無く,遅延時間は音声伝送が往復200ミリ秒程度。電子楽器が往復100ミリ秒程度となっており,RCH2012の音声伝送で往復300ミリ秒程度に比べて,100ミリ秒程度短縮できた。
(2) 小型端末(RCH_Compact版)の無線LAN接続調整
・前回時と以下の点を変更して調整を実施した。
a 異なるメーカの制御チップを使用した無線LANアダプタを使用。
b 標準以外のドライバーソフトウェアを使用。
c 通信に関係する設定値を再調整。
 この結果,通信状態を飛躍的に改善することができた。音声伝送及び電子楽器演奏いずれも有線LAN接続と遜色のない遅延時間となった。(ただし,無線LANの特性上,わずかに伝送の音質が低下することがあった。)

【機器調整の結果と考察】
(1) ハードウェアやソフトウェアを最適化することにより,無線通信品質が飛躍的に向上することが分かった。その結果,RCH2013システムと小型端末(RCH_Compact版)の組み合わせを用いれば,無線LAN環境下の病室においてもRCHシステムが利用できる可能性が見えてきた。
25.09.12 本年度の研究開発についての打合せ(4)
◆RCHシステム2013(プロトタイプ版)の納入および操作説明
(1) RCHシステム2013に関する説明
(2) 小型端末(RCH_Compact版)の操作説明
(3) 試験稼働により,以下の点を確認
a 小型端末(RCH_Compact版)の性能と使用感
(バウンダリーマイクと振動スピーカーの動作)
ベッドサイドモード(無線LAN,バッテリー環境)と分教室モード(有線LAN環境)の2つのモードを試用した。
・小型化したことで病室での利用が見えてきた。早速,病室で無線LANを使った通信状況を確認する。
・バウンダリマイクと振動スピーカの組合せは,ハウリングも発生しにくく実用的である。
⇒ 音声伝送は高音質である。MIDI伝送は音質のゆらぎが認められた。
b 音源多チャンネル化による楽器音色の確認
・授業に応じた楽器音色を選択できるが,7ch分の楽器や10chのドラムセットは一般的なものにすればどうか?
c 無線LAN接続時の遅延時間
⇒ 遅延時間にはそれほど大きな問題はない。
小型端末 RCH_Compact(中央)と周辺機器
25.10.29 第7回地域協議会にて小型端末をデモンストレーション
◆本校で行われた第7回地域協議会にて,小型端末(RCH_Compact)のデモンストレーションを行った。会議室を病室に見立て,無線LAN配下での合奏ができることを,委員の皆様に披露した。
25.10.30 RCHシステムのインストール及び機器設置作業が完了
◆本校及び府立・京大分教室の専用機への最終版のソフトウェアのインストール作業と,本校及び二赤・国立分教室への小型端末(RCH_Compact)の設置作業が完了した。
25.11.13
〜11.15
RCHシステム(RCH2013)の導入研修を実施
◆本校及び府立・京大分教室にて,RCHシステム最終版の導入研修を実施しました。
 ・RCHシステム(専用版)の変更点と利用方法について
 ・RCHシステム(小型版)の利用方法について

システム説明後,実際に使ってみた際には,以下の点を確認した。
(1) 小型端末(RCH_Compact)をベッドサイドモード(無線LAN)で使用しても,伝送遅延はほぼ発生せずに合奏等に利用可能。
(2) バウンダリーマイクを使えば,分教室程度の広さであれば,教室内全体の音をほぼ集音可能。
25.11.20 RCHシステム小型端末(RCH_Compact)を使った初めての授業
◆府立分教室にて無線LANに接続した小型端末を使った,初の合奏授業が行われました。
25.11.25 RCHシステムを活用した音楽授業
◆本校と府立分教室とを結んだ音楽の授業を行った。府立分教室内において,無線LANのRCH(小型版)に2台のMIDI PADを接続したところ,最初のうちは音が出力されず,調整を行う必要が生じた。
⇒ 11.29の原因調査の結果,RCH_Compactに2台のMIDI PADを接続したことによるUSBハブの電源容量不足と推測された。対処方法について検討を行い,対策を実施した。
25.11.27 RCHシステムを活用した音楽授業(府立のみ)
公開授業に向けて,府立医大の分教室と病室をつないだ音楽合奏練習を行った。
病室で演奏したMIDI楽器の音程(ピッチ)がずれる現象が確認された。
⇒ 本システムのベースに使用している「jack audio connection kit」に音の同期を取るしくみが含まれているため,ネットワークを通じて伝送する状態に合わせてシステム内部(MIDI音源からスピーカ間)での伝送にも影響が出たようである。
25.11.29 RCHシステム小型端末(RCH_Compact)の調整テスト
◆無線接続時の動作がやや不安定なRCH_Compactについて,府立分教室にて調整テストを実施した。
25.12.02 RCHシステムを活用した音楽授業
◆本校と府立分教室・病室とを結んだ音楽の授業を行った。2つの病室にて2台のRCH(小型版)を接続したが,どちらの病室からもMIDI音が出力されず,授業後に調査を行った。
⇒ RCHが通信する無線LANの帯域が不足したこと,及びMIDIキーボードの利用により総電力が不足して小型版本体が正常に動作できない状態となったと推測された。
⇒ 接続可能な箇所ではネットワーク機器をできるだけ有線LANに接続することを推奨するとともに,MIDI楽器の電源供給の方法に関して検討を行う。
25.12.04 RCHシステムを活用した音楽授業
◆本校と府立分教室・病室とを結んで,公開授業に向けた最終の音楽授業を行った。動作が不安定であったRCH_Compactについても病室にて問題なく動作し,スムーズに授業を進めることができた。
25.12.06 公開授業 RCHシステムを活用した音楽授業
◆公開授業の5校時に本校および府立分教室中学部合同での合奏を披露した。本校側は生楽器演奏をマイクで集音し,府立側は分教室での2台のMIDI鍵盤及び病室でのMIDIパッドを使って「アメージンググレイス」の曲を演奏した。一度,RCH_Compactを再起動する場面があったが,音楽はきれいに伝送することができた。
25.12.10 RCHシステムを活用した小学部での音楽授業
◆本校と京大分教室とを結んだ小学部の音楽の授業が行われた。
25.12.18 京大・府立・二赤の3分教室をつないだ「ブックトーク」の試み
◆京大はRCH 専用版,府立はRCH 専用版と小型版(DAWモード),二赤は小型版という構成で3分教室をつないだ「ブックトーク」への活用が試みられた。小型版が導入されたことにより,二赤分教室でもリモート・コンサートホールが利用できるようになったのだが,当日は小型版の振動スピーカーがうまく動作しなかったために,TV会議システムの音声に切り替えざるを得なかった。
⇒ 原因は振動スピーカーの音声入力ケーブルの端子がオーディオ・インターフェースにきちんと挿入されていなかったためと思われる。
25.12.19 京大病院のファイアウォールの設定変更作業
◆RCHが京大病院の病室では利用できないことが判明し,病院ネットワークと教育ネットワークの分岐点にあるファイアウォールの設定変更作業をネットワーク導入業者が実施した。しかしながら,この作業によっても依然利用できないことが分かり,引き続き調査を継続することになった。
26.01.28 本校−京大分教室間でRCHを活用した小学部音楽の授業
◆本校と京大分教室間でRCHシステムを利用した小学部の音楽の授業が行われた。紙を楽器にした「ペーパーアンサンブル」で,紙の小さな音も拾うことができた。
26.01.31 実践研究発表会 小学部音楽の公開授業で3地点間を接続
◆実践研究発表会の小学部音楽の公開授業にて,本校と京大分教室をむすんで「ペーパーアンサンブル」を行った。本校では別室で授業に参加する児童のために,RCH小型版も活用した。
26.03.05 本校で開催された「家庭教育学級」を府立分教室に配信
◆本校の会議室で開催された「家庭教育学級」の様子を「リモート・コンサートホール」システムとリモートカメラを併用して,府立分教室に配信した。音声・映像とも高品質に伝送することができた。
26.03.12 「卒業生を送る会」の音声部を伝送
◆本校と京大・府立分教室をむすんで行われた「卒業生を送る会」の音声部を「リモート・コンサートホール」システムで相互伝送を行った。本校では音楽室にあるRCH専用版をDAWとして利用し,会場となる体育館には,手軽に持ち運べるRCH小型版を設置した。全拠点から双方向に合奏や合唱を行ったが,音の再現性が高いため,臨場感ある会となった。

本校 体育館:RCH小型版,音楽室:RCH専用版(DAW)
京大分教室:RCH 専用版
府立分教室:RCH 専用版
本校体育館に設置したRCH_Compact

INDEXページへ


京都市立桃陽総合支援学校