洛陽工業高校にはどんな学科がありますか?
★工業高校ってどんな学校ですか?
工業高校は、モノ作りを大事にする高校です。もちろん、国語、社会、数学、理科、体育、英語 、家庭などの普通科目も勉強しますが、専門科目が全体の約三分の一ほどあります。専門科目は学科ごとに内容が異なりますが、どの科にも共通することは実習という科目があることです。各学科では専門科目の理論だけでなく、実際に実験・計測をしたり、製作をしたりして、理解を深めるようにしています。
★3つの工業学科があります
洛陽工業高校には、現在、3つの学科があります。
○機械科
○電気科
○コンピュータ科
それぞれの学科の内容について、以下に説明をします。
★機械科
フライス盤実習 旋盤実習
21世紀は世界の中の文化や社会の体制の違いを越え、古い考え方やルールと新しいそれらを持った世代の違いを越えて、人間と機械とが共存しあえるようにひとりひとりが協力しなければならない時代だと思います。
<機械実習、実験>
機械科の勉強は教室の授業だけでは実力がつきません。広く各種機器を実技、 実験実習を通して習得し、教科書の理論と合わせて理解を広めていきます。 そして技能と技術を向上させ自分のもって生まれた無限の可能性を高めます。 機械実習は1年の「工業基礎」という科目で、電気科と工業化学科の基礎と技術も 学習します。2年から3年までは、熔接、鍛造、コンピュータをはじめ各種の 工作機械、NC機等の技術を体得し、4年になると、これまで学んだ技術を応用し、 自分の総意で製品を設計、CAD(コンピュータを利用した製図)による図面作成を し、それらを製作します。機械実習では、理論を科学的に観察、実証することを目的とし、内燃機関をはじめ各種の実験などを行い、装置の操作法も同時に学びます。
<機械設計、機械製図>
設計、製図を学ぶことにより、機械そのものについて深く知ることができ、自分の
アイデアを元に、実際の機械や装置を作るとき、大きな力を与えてくれます。
★電気科
計測実習 電気工事実習
今日、電気は扱いやすく安全で清潔なエネルギーとして、私達の生活の中に
身近に溶け込んでいます。また産業の分野でも欠かせないものとして、色々
な形で利用され、同時にその技術もめまぐるしく進展しています。このような状況の中で電気のことがらについて学習し、正しい知識を持つこ
とは非常に意義のあることだと思います。
電気科では、そのための専門的な技術技能を身に付けることを目指し、電気
の基礎的な内容から、その応用的なことがらに至るまで丁寧に指導しています。また社会に出てすぐに役立つ技術技能を身に付けるために、豊富な施設設備を
用いた実験実習も行っています。
たとえば電圧計電流計を用いた基礎的な電気計測や電子回路の製作測定を中心
とした弱電分野の実験をはじめ、電機やモーターを回してその特性を調べる強電
分野の実験、電気工事の基礎的な作業から、その応用的な内容を体を通して学ぶ
資格とかかわりのある実技実習などです。
また、コンピューターを用いた実習も
取り入れ情報科社会に対応できるようにしています。
なお、本校電気科は第3種電気主任技術者の資格認定校でもあり、卒業すれば第
二種電気工事士の学科試験が免除されるばかりでなく、電気主任技術者になる道も
開かれています。
★コンピュータ科
本校のコンピュータ科では、コンピュータの初歩からスタートして、コンピュータの仕組み(ハードウエア)や利用の仕方(ソフトウエア)の基礎的・基本的な知識や技術、コンピュータの基礎である電気や電子の技術、コンピュータで機械をコントロールする技術、データ通信の技術などを、教室での講義や実習室での実験・実習を通して身につけ、これからの社会の中でこれらの知識や技術を生かすことができる人材の育成をめざしています。
また、希望する人には、情報処理技術者の国家試験など各種の資格や検定の受験のための学習への援助も行います。
卒業後は、これらの技術や資格を生かした職場への就職や上級学校への進学の道も開かれています。
専門科目の説明
工業技術基礎:電気や機械など工業の各分野の基礎的な技術を実習を通して学びます。
実 習:電気や電子の基礎的な実習を始め、コンピュータの仕組みや利用についての基礎的な実習、コンピュータ制御やデータ通信な
どの実習を行います。
製 図:工業製品の設計や制作に欠かせない製図の基礎を学びます。
情報技術基礎:コンピュータの動作原理やコンピュータ技術の基礎を学びます。
課 題 研 究:自ら課題を設定し、今までに学んだ専門知識を使って研究を進めます。
電 気 基 礎:直流回路や交流回路など、電気に関する基礎的な内容を学習します。
電 子 回 路:トランジスターやIC、それを利用した電子回路の技術を学習します。
プログラミング技術:コンピュータを利用するために必要なプログラム作成の技術を学びます。
ハードウエア技術:コンピュータの仕組みやコンピュータ制御、データ通信技術を学びます。
ソフトウエア技術:コンピュータを動かしている基本ソフトの学習を行います。