「榛の木汁染め」の手順
口伝をもとに榛の木汁染めを始めました。
口伝をもとに材料を計ります。
匁(もんめ)、升(しょう)などで伝えられている物は、
グラム、リットルに計算して置きかえました。
晒し木綿は、米のとぎ汁で洗います。
榛の木、やまももの皮を水に入れ煮出します。
すぐに、赤い汁がしみだしました。
冷ました染め液に、生石灰、灰汁を入れ、かきまぜます。

「冷染」 「煮染め」
下処理をして、木でしばった 下処理をし、木でしばった
木綿をしたします。 木綿を染め液の中に入れ煮染めます。

「冷染」 「煮染め」
思ったより、薄い色に 褐色とはいえませんが、濃く染まりました。
染まりました。
染め終えて
榛の木染めは、結構、手間がかかると思いました。昔の人が出した赤色は出なかったけれど、
みんな、良い作品ができあがりました。
材料集めで、榛の木がカワラ榛の木に、わら灰が木(ゆず)灰になるなど、口伝通りには
ならなかった部分もあり、実際に染めてみても口伝の色とはちがいました。
何度か確かめる中で、冷染より煮染めのほうが濃く染まることや、生石灰の入れ方などに
疑問が生まれてきました。
次は、もう一度、口伝通りに染めて見たいと思います。