学校長からのお便り4月号

甲羅干し つばめよこぎり 水あおし
        


 
今年の梅雨明けは,例年に比べてかなり早くなるかもしれないと予報が出されているようです。思わず昨夏の“炎暑”“猛暑”が頭をよぎります。そう考えるだけで早くも首筋から汗がにじみ出てきそうです。
今月七日からは環境サミットが洞爺湖畔で開催されます。地球温暖化は待ったなしの大きな問題。未来に生きる子どもたちの問題だけではなく,今生きている私たち自身の死活に関わる問題でもあります。一人ひとりが,今,できることを,進んでやらなければなりません。
 
“Do You Kyoto?” これは,「環境にいいことをしていますか?」と言う言葉です。世界ではこの“KYOTO”が“環境に良い”という言葉になっているのです。私たち京都に住むものはこの言葉を大切にしなければなりませんね。

 ところで,音羽小学校には学校と共に歩みを続けてきた28本のソメイヨシノがあります。樹齢にすれば70歳を超えていると考えられます。このソメイヨシノの樹齢は一般的に60年と言われています。そうすると本校のソメイヨシノは本当に長い間花を咲かせ続けてきたと言えます。
 しかし,幹や枝には,枯死した部分や腐食した部分,細菌類に侵された部分がたくさん見られるようになりました。

 先日,専門家(造園業の方)に診ていただきました。何本もの木がこのままでは倒れたり,腐食した部分から折れたりすると指摘されました。早急に,伐採したり,枝を落としたりしなければなりません。音羽自慢のソメイヨシノを切らねばならないのは痛恨の極みですが,已むを得ません。この下旬から作業に入ることになりました。

 私たちの周りには様々な環境があります。その環境と関わりあい,影響しあいながら私たちは生活しています。守るべきもの,改善していくべきもの,これらをしっかりと見据え,峻別しながら生活していかねばなりません。年齢を重ねたソメイヨシノを見ながら思いを巡らせているところです。



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