学校長からのお便り 5月号


校庭に 鳩まいおりる 初日の出  

春を待つ

 
「はるをまつ」
 声にだしても,心の中で唱えても気持ちのいい言葉です。
この時期に使えば,温かい春の訪れ,やわらかな日差しを思いうかべることでしょう。それよりも,人それぞれの心の中が,明るく軽やかになることを待ちわびる思いなのでしょうか。

 子どもたちにとっての春,それは学年が一つ上がり,進学したり,進級したりすること。新しい年の初めに,それぞれの初夢(願いや希望)を抱き,また新たな一歩をふみだしてくれることを期待しています。

 新年はじめの朝会では,次のような話をしました。まず,冬休みに入る前に子どもたちに期待したこと,その期待に応えようと努力したのかをたずねました。なかでも,特に期待したことは次のことでした。

・だれかのために 汗を 流す。
・だれかのために 息を はずませる。
・だれかのために 考える。

 家族のために,あるいは身近な人や友だちのために,自分ができることをすること,一回でも二回でもいいから,人のために汗を流し,息をはずませ,考えようと話をしました。

 子どもたちに出来たかどうかを問いかけたところ残念ながら,できたと手をあげた子どもたちは全校の半分にも満たない位でした。きっと,何かをしているのだけれども,もっともっと大きなことをしなければならない,たくさんのことをしたかったと思っていたからでしょう。

 次に話したのが「元旦の新聞記事」についてです。

 私は,ここ10年近く,元旦には新聞各紙を買い求めることにしています。ページ数が多いから大変お買い得なのです。そればかりでなく,様々な情報の宝庫だからです。スポーツや芸能の記事も多いのですが,社会問題やその一つでもある環境問題が集中的に取り上げられます。日ごろ組まれない特集記事も大変多いのです。
 この元日には,どの新聞ももれなく環境問題・地球温暖化について,特集を組んでいました。一面トップの新聞もありました。

 音羽校では,普段から環境学習を行っているのはご存知のことだと思います。21世紀を生きる子どもたちだからこそ,環境問題・地球温暖化について小学生のころから,関心を持ち,その解決に向けて主体的に行動できる人になってほしいという願いをこめて学習を進めています。
 朝会のなかでもこのことについて,子どもたちに話をしました。

そして,最後にいつも子どもたちに話していること

・可能性にチャレンジする子ども
 人も物も大切にする子ども
 豊かな心と健やかな体を育む子ども
 考え学ぶ子ども

になってほしいことを呼びかけ,話を終えました。

 

 


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