挙手の手に 伸びる指先 光る風

  「はい」「はい」と先生の問いかけにこたえる子どもたちの勢いのある声。当ててほしくてたまらない声,答えたいという思いのいっぱい詰まった声,分かっていますという声,そんな声が教室にあふれています。声だけではなく,腕をすっくりと伸ばし,指先をピンとさせ,指名されるのを待っている子どもたち。

 窓の外では,つやつやとした葉桜が,風に揺れています。葉を揺らした風が,光の衣をまといつつ,教室の中へ。子どもたちの目も輝いています。




つくしんぼ ぼくがたかいと せいくらべ 平成20年4月

巣立つ春 つくえのきずを そっとなぜ 平成20年3月

まなびやに 子らの歓声 蝉氷 平成20年2月

校庭に 鳩まいおりる 初日の出 平成20年1月

けんかして ぬれたひとみに 石蕗の花(つわのはな)平成19年12月

胸に打つ 鼓動とともに すすきゆれ 平成19年11月

声援(こえ)を受け 駆け行く足に 砂が舞う 平成19年10月

日焼けした 子らの笑顔に 虫の声 平成19年9月

雨上がり 香り立ち込め 忍冬 平成19年8月

あじさいや蝶あつまりて毬となり 平成19年7月

ふた葉見え如露からあらわる虹のはし 平成19年6月

青き踏み小さき靴の音軽く 平成19年5月

門桜(かどざくら) 見つめき子らのきのう今日(けふ) 平成19年4月


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