まなびやに 子らの歓声 蝉氷

 

 2月に入り,雪の降る日が多くなってきました。
登校時にゆき玉や氷を手にする子どもたちもたくさんいます。

 蝉氷とは,蝉の羽のようにうすい氷のことを言います。


 さて,子どもたちと俳句作りをしました。その中からいくつかの俳句を紹介します。


さむくなり やっとつかえる てぶくろが

  
 しもばしら ねぼけたりすに かじられて

はやいたま キャッチボール ふゆのそら

   
冬の山 月のあかりを ふきとばせ

ふゆのあさ たんすにあたま ぶつかった

   
てびくろと ふゆのそらから ゆきがふる

おじさんが たばこをすうよ 冬の道

   
ふゆのやま しろいコートを きているよ

きたかぜが しろいあさひを とばしそう

   
なぜだろう あいたくなるね ふゆぎんが

なかなおり きょうだいげんか たいやきで

   
ケンカして あやまりたいな しろいあさ

ふゆのあさ こわいはなしで もりあがる

   
ふゆのよる こたつのなかで ぶつけあい

あさおきる まどをのぞくと ふゆぎんが

   
まどガラス しろくくもって ふゆぼうし

ふゆのやま まっしろそまる えのぐかな

   
たいやきが およいでいるよ はらのなか

雪だるま 明かりをけして ねましたよ

   
たくわんや めざましとめて 朝ねぼう

おんだんか みんなでまもる ゆきだるま

   
あさおきて ふとみてみると しもばしら

帰り道 夜空にうかぶ オリオン座

   
さむい日は みごとにダイブ ふろの中

ふわふわと 手のひらにふる しろいゆき

   
きたかぜが やさしくつつむ ふんわりと

こがらしや 母がわかした あついお茶

   
かまくらよ きえてなくなる うんめいだ

ふゆぎんが よぞらのまちの ほうせき屋

  
 雪の山 白い絵の具が こぼれたよ


           


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