ふた葉見え 如露からあらわる 虹のはし
5月の半ばのことでした。窓から子どもたちのにぎやかな声が聞こえてきました。
「早く、芽を出してね。」「大きくなってください。」「先生、いつ芽が出るの」
と、一年生の声。一人ひとりが自分の植木鉢に、大事に大事に、アサガオのタネをまいて(植えて)いました。
それから、毎朝の登校後、すぐにペットボトルのジョロを持った子どもたちが、たっぷりと水をやっていました。
一週間たった頃から、芽が出始めました。双葉がすっくりと広がり、どうどうとした姿を見せるようになりました。子どもたちの歓声、そして、「校長先生、見て見て。」と大きい声。「先生、双葉が咲いたよ。」とムムッ?「双葉が開いたんだね。」それから、毎朝のようにアサガオの成長報告を聞いています。
その顔を出した双葉に、ジョロから水が流れ落ちる。その流れに朝日が当たりキラキラと。小さい七色の虹の架け橋ができました。
その虹の橋を、子どもたちの喜びの声が響き渡っていました。
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