「変えてカード」の指導

 主な目標) 選択肢の中にしたいことがないとき,
「変えてカード」を選んで別のカードに変えて
ほしいことを伝える

 指導場面 1.短時間でも,教室で楽しめる活動を用意する。
 (選択場面を多くするために,3〜5分間程度の時間で
  本人が面白いと思える活動を用意する)
 <大ボール,小ボール,鈴,押さえると鳴く猫のぬいぐるみ,
   木琴,おしゃべりあいうえお,カセットレコーダー,
   キーボード>

2.上記の遊具で実際に遊んでおく。
  @指導者が遊んでいるところを見せておく。
   (友達が遊んでいると,自分から同じことをしようとする)
  A「やってみる」と手渡して,遊んでみるように促す。

3.実物による選択で,どの遊具を選ぶかを把握しておく」。
  @二つの遊具を見せて「どっちで遊ぶ?」と尋ねる。,
  A指さしで選ばないときは「○○で遊ぶ?□□で遊ぶ?」と,
   尋ねる。


  4.それぞれの遊具の写真カードと「変えてカード」を用意する。



 支援) 
  1.好きな遊具と好きでない遊具の組み合わせによる選択
 
 

@(大ボール)を選ぶことを予測して,
  (大ボール)と(おしゃべりあいうえお)のカードを見せ,
  「どっちで遊ぶ?」と尋ねる。
  (大ボール)を指さして選ぶことができる。2回中2回
 A(大ボール)で遊ぶ(3〜5分間)。
 B @〜Aを回繰り返す。

   2. 「変えてカード」の指導
  @,A 上記と同じ方法による
 (選択で数回遊ぶ)
 
B(大ボール)以外のカードと2枚と(変えてカード)を見せ,「どっち
  で遊ぶ」と尋ねる。
C指さしをしないとき,
  「別の遊びがいいの?」「変えてカードを指さすとカードが変わるよ」
  と言って,手を添えて変えてカードを指さす。 2回中2回
D「はい,カードを変えようね」と言って,(大ボール(それ以外(変えて
  カード)を出し,) )「どっちで遊ぶ?」と尋ねる。
E(大ボール)を指さしたら「はい,どうぞ」と言って大ボールを,手渡す。
F3分〜5分間,遊ぶ。
G終わりの合図(携帯電話の音楽)が鳴ったら,
 B〜Fを繰り返す。





 その他の様子) 
・(変えてカード)を自分から指さすようになると,(カードを何度変えても,
 (変えてカード)を指さしていた。(変えてカード)を指さすと「何か新しい
 ものがでてくるかも」と,期待しているかのようであった。すべてのカード
 を提示してしまったので「もうないわ」と言うと,「これにしておくか」と言う
 様子で,他のカードを指さしていた。
・友達が「木琴」で楽しそうに遊んでいた次の日は,(変えてカード)を選ば
 ず,一番に「木琴」のカードを選んで遊んでいた。



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