校内のようす2


二宮金次郎像

昭和11年10月建立・明治39年卒業生寄贈

室町小学校の正門です。室町通に面しています。正門から玄関への通路には、市電で使われていた敷石が使われています。現在では、通用門にある烏丸通が京都市の中央を南北に貫く大通りとなっていますが、室町校ができた頃は、室町通が主な通りでした。
正門を入ってすぐ右側には、石灯籠を配した小さな日本庭園風になっています。この場所に、四本の標石が置かれています。詳しくは、「学校の史跡・文化財」のページをご覧ください。
室町校では正門を入った所に金次郎像が置かれています。その後ろにはプールがあります。このプールの手前のイチョウとツバキの木の間にはさまれるように金次郎像はおいてあります。石の台座の上に置かれたこの石像の高さは70cmほどです。
この二宮金次郎像が室町小学校にきてから66年になります。現在72歳の卒業生が小学校に入学した時に建立されたことになります。
この石像は、昭和11年10月、新校舎竣工記念として、明治39年の卒業生の「幼親会」の皆様が学校に寄贈してくださったのです。
明治2年に現在の室町学区内に3つの小学校が創設されました。その後、明治26年にこの3校が統合されて現在地に校舎が建設され、室町小学校ができました。
この初代の木造校舎も、老朽化が進み、昭和9年、近畿地方を襲った室戸台風のために倒壊してしまいました。
そして、昭和11年に8角形の教室をもった斬新な形の2代目の校舎が完成します。
金次郎像は、その竣工記念として贈られたものなのです。
この2代目の校舎も、平成3年から解体され、平成4年3月には、3代目の新校舎が竣工しました。
現在の校舎にも、前の校舎のなごりを伝える8角形の教室棟がつくられました。