News

「堀川こどもサミット」開催


平成13年12月15日(土)・西陣中央小学校

 12月15日(土)午後2時より、京都市立西陣中央小学校で、「堀川と堀川通を美しくする会」主催の「堀川こどもサミット」が開催されました。この企画は、堀川沿線の14の小学校から代表が参加し、堀川への夢をかたっていただくというものです。室町校からは、5年生と6年生の子どもたちの代表15名が参加しました。また、展示には6年生の書道作品も出品されました。

 堀川通沿いにある堀川は、平安京が建設される時につくられた運河で、日本で一番古い運河といわれているそうです。都の古い川の一つとして、市民生活や文化・産業などに大きな役割を果たしてきました。
ところが近年になって、洪水防止や道路建設のために、一部は暗渠化され、また一部はコンクリートの水の流れない川になってしまいました。
 そこで、堀川にもう一度水を流し、市民が憩える川にしたいという願いから、京都市では堀川に水を引き、堀川をよみがえらせる計画が立てられています。この計画には、堀川沿線の住民から多くのボランティアの皆さんも参加して構想が練られています。
 「堀川こどもサミット」では、児童の発表やパネルディスカッション、展示、「子ども宣言」などがありました。

今日の堀川通。堀川上立売の歩道橋から北方面(左写真)と南方面を望む。
「堀川こどもサミット」の会場・西陣中央小学校。校門を入ると大きな堀川通のパネルが。
室町校6年生の書道作品が掲示。他の小学校もさまざまな掲示がありました。
会場内のようす。14小学校からたくさんのともだちがあつまりました。
4校の児童発表「堀川」について学習したこと。 二条城北校の「未来へ堀川」の合唱。
二条城北校の金管バンドの演奏演奏。 堀川についてのパネル・ディスカッション

 「堀川こども宣言」

 堀川の近くの小学校に通う私たちは、今日ここに集まり、堀川について学習したことをお互いに
交流し、「ゆめ」「希望」そして「ちかい」を出し合いました。
 そして改めて京都の人々の生活は昔から水の流れと深くかかわっていたことを教えていただき
ました。
 かもがわ・高野川・桂川・高瀬川・琵琶湖疏水など水の流れは、まさに私たちの命をはぐくみ
生活を支え、産業・文化を育て、安らぎやうるおいを与え続けてくれています。
 今回、堀川に再び水の流れがよみがえることを知り、本当に夢のような気持ちです。
 堀川に水が流れることで、また人が、そして動物が植物が川に戻ってくると思います。
 魚が泳ぐ川がいいな、水草が生えるといいな、スロープがあればいいな、ベンチもあればいい
な、いろいろと夢があります。
 しかし、いくら川に水が流れても、そこに集まる人々が楽しく安心して過ごせるように、川を守
ろうとしなければ、とても寂しい川になります。
 私たちは、普段は違う学校に通っていますが、堀川の流れで一つにつながっています。
ここで私たちは、大人になっても人を愛するように川を愛し、皆が安心して集まれるような
すてきな堀川を、やさしい心で守り育て続けることをちかいます。
 平成13年12月15日

堀川に水が流れ始めるのは平成20年。あと7年後の予定だそうです。