学校内のようす

金明竹(キンメイチク)

 烏丸通の通用門から室町校に入ると、すぐ左手に10本ほどの竹が植えられています。
 この竹は、金明竹といいます。めずらしい竹で、日の光によって金色に輝くことから、かぐや姫伝説にでてくる
竹のモデルではないかとききました。
 この竹が、室町校のこの場所に植えられたのはなぜでしょうか。
 室町学区の山田善一さん(元京都市議会議員・現在、京都市永年議員)は、以前から竹に興味をもって、京都
大学教授で「竹の神様」といわれた故・上田先生などにも教えを受けながら、竹についてことをいろいろ調べておられ
ました。そんな折、安井清さん(安井工務店)のお宅に伺ったときに、庭に植えられていたのがこの金明竹でした。
 そこで、山田さんは、この竹の美しさに感心され、株分して欲しいお願いされたのです。
 そして、昭和50年ごろ、室町校の適当な場所に植えてほしいと学校に寄贈されることになったのです。
 ところが、平成9年3月に現在の烏丸通沿いの学校グリーンベルトが完成するまで、この竹が移植された場所は
乾燥した地面で、竹の生育にはあまり向いていませんでした。グリーンベルトの工事では、竹を移植せずにグリーン
ベルトの中に取り込んで、グリーンベルトの一部として石垣で囲み整備されました。
 それ以来周りの木々も大きくなって、竹の周りにも日陰ができ、前と比べると竹にとってすみやすい環境になりま
した。今では春になるとたけのこが5,6本出てきます。
金明竹は、幹が黄金色となり、その中に緑色の縦じまが入っています。
「キンメイチク」について
金明竹、金銀竹、縞竹ともいいます。マダケの栽培変種。稈(カン)は枝とともに黄金色になり、周囲は6−10cm
、高さ4−6mぐらいになります。枝のできる面に幅広い緑色の縦線がみられ、反対側にも細い緑色の縦線がはいり
ます。学校で実際によく見てはいかがですか。