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【京都市青少年科学センター】

三角点

 地形図(地図)は国土開発や利用に重要な役割をはたしており,日本は世界的水準からも見ても大変正確な地形図が全国をカバーし,すべて公開されています。また,理科の地学分野においても,地質調査などに地形図はなくてはならないものです。

 その地形図をつくるにあたり,基準点となるのが三角点です。まず,2つの三角点を定め,その2点間の距離を求め基線(AB)とします。基線ABと任意のもう1点(C)で三角形を考えます。基線の両端(A点,B点)で,基線とC点との間の角度を測定すれば,3点間の辺の長さや角度がすべて分かります。

 この方法で基線の長さを延ばして,1辺が45km程度の三角形の網の目状に日本列島を覆ったのが一等三角点網です。これをさらに細かい三角網とするため,二等三角点,三等三角点,四等三角点が設置され,地形図がつくられています。三角点間の平均距離は二等で10km,三等で4km,四等で2km程度とされています。

 三角点の数は下の通りで,全国で106,225点あります。地形図の作成には三等以上が使われていて,その数はあまり増減していませんが,四等三角点は地籍調査のため新設が続いています。

  一等 二等 三等 四等
全国 972 5,063 32,500 67,690
京都府 7 68 417 725

三角点の標石の規格は決まっています。
写真の大文字山の三等三角点の場合1辺15cm,地表に出ている四角い部分の高さが18cm,標石全体の高さは79cmとなっています。

 三角点ウオッチングですが,先の説明から三角点というと見晴らしのよい山の頂にあると思われるでしょうね。確かにそういった場所に設置されていることが多いのですが,山頂から少し離れたところや街中,学校やマンションといったビルの屋上に設置されている場合もあります。三角点が持つ意義を考えながら探してみてはいかがでしょうか。

 ただし,注意して欲しいのは,三角点が設置されている場所は,ほとんどの場合,国土地理院の土地ではなく,個人の土地や公共の施設の中です。ハイキングコースの道端などに設置されているものは見学しても大丈夫でしょうが,フェンスの中などに設置されている場合は勝手に立ち入るようなことはしないでください。また,三角点の標石を傷つけたり動かしたりすると法律により罰せられますので,気をつけてください。


東寺の近くの三等三角点「九條」
歩道にあり,縁石と間違えそうです。

国際会議場近くの三等三角点「東山」
同志社高校の構内にあります。

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