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【京都市青少年科学センター】

方角を知る:方位磁針

 山や海など目標物がない場合,方角を知るのにもっとも手軽な方法は方位磁針を使うことです。皆さんよくご存じのようにN極が北,S極が南を指すので簡単に方位を知ることができます。では,なぜ方位磁針が南北の方角を指し示すのでしょうか。実は地球には地磁気というものが存在します。地磁気が生じる原因は地球内部にある鉄やニッケルでできた核の存在だとされていますが,地磁気が発生するメカニズムはよく分かっていません。

 方位磁針が南北を指す理由を簡単にたとえて説明すると, 地球の内部に棒磁石があって,北極の近くにS極,南極の近くにN極があると考えると分かりやすいです。 磁石は異なる極どうしが引き合いますから,方位磁針のN極は北,S極が南を向くわけです。

 でも,実は方位磁針では正確な南北は分かりません。 京都では真北より約6°西を指します。これを偏角といい,高緯度になるほど大きくなる傾向があります。 偏角が生じるのは北磁極・南磁極が地図上の北極・南極からずれていること, 地球の地磁気は単純な棒磁石のような磁気ではないことなどが挙げられます。

 その土地での偏角の大きさが分かっていれば方位磁針を使って南北を知ることができますが,やっかいなことに偏角は地球上の場所によって異なります。また,方位磁針は近くに磁気を帯びたものや磁性体があると影響を受けて狂うこともあります。

 そんな弱点もある方位磁針ですが,簡単に方角を調べることができるため,ジャイロコンパスやGPSが普及している今日においても,船舶には磁気コンパス(羅針盤)が設置されています。

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