image


【京都市青少年科学センター】

ヘビウォッチング

 30年前程には、アオダイショウがスズメの巣をねらって家の軒先にのぼっているのを何回も見かけたことがあります。夜には、天井裏で、アオダイショウの「ザァー」とはいまわる気味の悪い音とともに、必死で逃げるネズミ足音や悲痛な鳴き声が聞こえました。私は、子ども心にヘビは残酷な生き物だなあって思っていましたが、「ヘビは家の守り神なので、どんな時にもさわらずそっとするように・・」と近所の人に教えられ、ヘビに神秘的なものを感じました。

 でも、昔と違って住宅の気密性が高まり、自然環境の悪化も進んで、ヘビのいる場所は確実に減ってきています。カエルを餌にするヤマカガシは水田近くに、ネズミを餌にするアオダイショウは人家や山というように、種類によって棲むところは違いますが、自然環境に無縁とはいえないのです。
 ヘビでも毒のあるものには要注意です。京都付近にいる毒ヘビはマムシとヤマカガシの2種類で、ほかの6種類は毒を持っていません。

 マムシの特徴は、長三角形の頭と全長40~65cmくらいの太くて短い体です。色は褐色で銭形のまるい模様が不規則な対になって20個ぐらい並んでいます。性質は、おとなしくて動作もゆっくりしています。しかし、鋭い毒牙を持っていて、かまれて命を落とすこともあります。最も注意が必要なヘビです。
 ヤマカガシは全長1~1.2mくらいです。褐色の地色に黒と黄色と赤色の模様が入り混じっています。幼いヤマカガシはひじょうにきれいなものです。ヤマカガシは毒牙を持ちませんが、上あごの奥にナイフのような大きな歯があります。ここでかまれるとその根元から出る毒液が体内に入るようになっています。すると、体質によっては出血がとまらなくなることがありますので、注意が必要です。

 毒蛇には十分注意しながら、身の回りにいるヘビを観察するのも面白いものです。

« 一覧に戻る