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【京都市青少年科学センター】

灯火採集に出かけよう!-光に集まる虫たち-

 灯火採集には、風がなく、新月や曇りの月明かりの弱い日で、むっとする湿度の高い日が適しています。
2013年7月9日、長岡京市にある小塩山に灯火採集に出かけました。この日はちょうどその条件に合った日でした。
真っ暗になる前に,まず灯火の準備をします。光源として蛍光灯、ブラックライト、水銀灯を使います。
光源の数、また光源の種類を多くすることで多様な虫が集まります。電源には小型発電機を用いています。

白幕(白い大きな布)のスクリーンをセットし、ライトを点灯すれば準備完了です。
20時点灯(写真1)。

ライトの近くで夜ごはんを食べながら虫の飛来を待ちました。





点灯してすぐ、小さなガが集まってきました(写真2)。

ブラックライトにはハチの仲間やハエがたくさん集まってきます。






点灯から30分くらいするとコクワガタやミヤマクワガタ、また大きなガがやって来ました(写真3)。

チョウは模様が美しく、ガはそうでないと思う人は少なくないと思いますが、ガの仲間にも美しいものがいます。灯火採集は行う季節を変えると集まる虫の種類が変わります。この日はツバメエダシャクなどシャクガの仲間がたくさん来ました。また、甲虫ではシデムシやコガネムシの仲間が来ました。


2時間くらいたったとき、大きな緑白色のきれいなガが飛んできました。
オオミズアオです(写真4)。

オオミズアオはごく普通に見られる種類のガですが、実際に飛んでくるとその大きさと美しさに感動しました。
ガの種類は日本で約5000種いると言われており、灯火に来たものだけでもかなりの種類にわたっていたので、美しく標本にしたいと思うガだけ持ち帰りました。


この日は20時から0時まで灯火採集を続けましたが、時間帯によっても来る虫の種類が変わり、多くの種類の虫を採集することができました。

採集を終える頃にはこれくらいの虫が集まっていました。(写真5)









今回行った灯火採集では多くの機材を使いましたが、最後に手軽にできる灯火採集法を紹介します。

1.周りに光の少ない開けた場所を探します。
2.その場所で大きな白い布(なければ大きな白いバスタオルでも可能)を地面に敷きます。                  
3.敷いた白幕に簡易蛍光灯(白い光のものか、ブラックライトに交換する方が望ましい)を置いて点灯します。

参考文献
馬場金太郎 平嶋義宏、新版昆虫採集学、九州大学出版会、2000

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