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【京都市青少年科学センター】

砂浜の色,いろいろ!?

 京都市内から車で約2時間。若狭湾(わかさわん)にはたくさんの海水浴場があります。それぞれの海水浴場の砂浜を比べてみると,色が少しずつ違っていることに気が付きます。



若狭湾(福井県坂井市三国町東尋坊~京都府京丹後市丹後町経ヶ岬)にて採集した海浜砂

 なぜ,このように色が違って見えるのでしょうか?砂浜の砂を拡大してみると,一粒一粒の砂の色が違っていて,全体として黒っぽく見えたり,白っぽく見えたりすることが分かります。なかには貝やサンゴなどの生物遺骸によって白く見えている砂浜もあります。


福井県福井市 高巣海水浴場
(写真の幅が約1cm)

福井県三方郡美浜町 水晶浜海水浴場
(写真の幅が約1cm)

 私たちが普段「砂」と呼んでいるものは,正式には「粒径2mm~1/16mmの砕屑物(細かく砕かれた鉱物や岩片)」と定義されています。2mmより粒径の大きなものを「れき」,1/16mmより粒径の小さなものを「泥」といいます。

砂浜の砂は,どこからやってくるの!?

 そもそも,このような粒の違いは何が原因なのでしょうか。砂浜に出かけたときに,砂浜の周りの山やがけ,地面などを見てみてみましょう。砕けて小さな砂粒になる前の岩石,つまり砂の材料を見つけることができます。これらの岩石の色と,砂粒の色がよく似ています。砂浜の砂は,砂浜の周囲の岩石(岩体)からもたらされたことが分かります。このことを「砂の現地性」といいます。
 一方,大きな川の流れによって,海から遠く離れた山地などからも岩石や土砂が運ばれます。河口まで運ばれると,波の作用で波打ち際を漂ったり(漂砂),沿岸流によって流されたり(流砂)しながら,砂浜を形成する砂として堆積していきます。


福井県三方郡美浜町
水晶浜海水浴場の砂浜

福井県三方郡美浜町
水晶浜海水浴場の近くの採石場

福井県三方郡美浜町
水晶浜海水浴場の周辺の岩場

福井県大飯郡おおい町
塩浜海水浴場の砂浜

福井県大飯郡おおい町
塩浜海水浴場の近くの岩体

若狭湾の地質概略

 若狭湾は海岸線が入り組んだ複雑な形をしていて,小規模(長さ200m~1km)な砂浜が点在しています。千葉県九十九里海岸(長さ約60km)のように海岸線が長く続く場所に比べ,波浪や沿岸流など砂を運搬する作用が小さいことが,砂の現地性を高めていると考えられています。加えて,若狭湾には堆積物をもたらす大河川が少ないことも,砂の現地性を高める要因となっています。

 砂浜ごとに砂は色や形,粒の大きさなどが違っています。海水浴に行ったときには,ぜひ砂にも注目してみてくださいね!

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