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【京都市青少年科学センター】

アメーバをさがせ

 アメーバは田んぼの浮草や水草についています。また魚を飼っている水槽の水草にもついています。水草でも生き生きとしたものより,ややくさりかけて浮いているようなところによくいるようです。プランクトンのように水中にただよっているものならスポイドで取り出せますが,アメーバはへばりついているので,スポイドでは取り出しにくいのです。いずれにしても顕微鏡で見つけるためには,たくさんついていることが必要です。

 そこで浅く水を入れたシャーレの中で,アメーバのいそうな水草をゆすり,しばらく静かにおいてから,シャーレごと顕微鏡観察すると見つかることがあります。顕微鏡の接眼レンズは10倍,対物レンズも10倍にして倍率100倍で観察を始めます。このとき水が深いと対物レンズが水につかるので,注意します。多い水は静かに流しますが,アメーバはシャーレの表面にくっついているので流れてしまうことはありません。



 10倍の対物レンズが水につからないことを確認したら,ピントを合わせます。ピントが合えばゆっくりとシャーレを動かし,アメーバをさがします。アメーバの動きはおそいので,動くものをさがすのでなく,透明なスカートを広げたようなものをさがすようにします。形はナメクジ型や星型や扇型など様々ですが体の周囲は透明です。

 それらしいものがあれば,しばらく見つめてください。アメーバなら体の中にある細かい粒が動いているはずです。そして透明なひだのようなものを突き出したり,引っ込めたりしています。またナメクジ型をしたものなら,一定の方向にかなりの速さで動き出すのが見られるでしょう。この動きは"アメーバ運動"として有名で,よく研究され動く仕組みも解明されてきています。

 シャーレの中にゴミがたくさん入っていてアメーバが見つかりにくければ,水といっしょにゴミを静かに流します。そしてまた水を浅く入れると,アメーバを見つけやすくなります。

 アメーバがいくつか見つかれば,餌として米を一粒入れ,シャーレにふたをして何日か日陰に置いてみて下さい。うまくいけば数が増えていることでしょう。多くのアメーバがいれば,餌をとっているところや,分裂して増える瞬間を見ることができます。

 400倍に拡大して見るなら,シャーレの中の米粒をピンセットでスライドガラスの上に置き,しばらく待って米を取り除きます。そして残った水滴の上にカバーガラスをかけ,まず100倍で探してみて下さい。アメーバらしいものがいれば,対物レンズを40倍にします。もしそれがアメーバなら体の中のつぶの流動がよく見えるでしょう。 



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