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【京都市青少年科学センター】

ザリガニのたんじょう

 水槽の中に小さな植木鉢のかくれ家を入れてやりました。食べ物は金魚の餌を毎日一回やります。浮く餌より沈む餌のほうがよいでしょう。餌を入れるとにおいでわかるのでしょうか,ゆっくりと鉢から出てきます。このときにザリガニを驚かせてはいけません。ザリガニは驚くと,とつぜんうしろにはね飛びます。卵は細い糸のようなものでおなかからぶらさがっているので,はねたいきおいで卵がはずれ,ちらばってしまいます。水をかえるときなどは,驚かさないように静かにかえてやりましょう。
 二週間ほどすると卵がかえり,大きな頭に小さなしっぽがついたような赤ちゃんが生まれてきます。さらに糸にぶらさがったまま,目や足がはっきり分かるようになってきます。もうこのころになると,お母さんザリガニのおなかは,ザリガニの赤ちゃんでいっぱいです。

 しばらくすると一度脱皮し,完全にザリガニの形になったものから順に,お母さんのおなかからはなれていきます。でも,何か危険を感じると,またお母さんのおなかにもぐりこむので,このときのお母さんは,たくさんの子供たちをおなかにもどすのに,おおわらわです。
やがて,全部の子供たちがおなかからはなれますが,お母さんのそばからはあまりはなれません。お母さんのはさみや頭の上にのって遊んでいるように見えますが,このころ食べ物をやらないと,おたがい食べあい(共食い)をして数がへってしまいます。

 しかし多すぎるからといって,川や池にはなすのは考えものです。ザリガニは稲の苗を食べたり,田んぼのあぜに穴をあけたりします。また,水草などが植えてある水槽にはなすと,水草を全部食べてしまいます。
 アメリカザリガニだけでなく,外国からつれてきた生きものを,あちらこちらに放した結果,もとから日本にいた生き物がへってしまうなどの問題がおこっています。これは,それらの生きものがいけないのではなく,よく考えずにつれてきたり,放したりした人間がいけないのです。

 最近では外国産のペットを飼っている人が多くいますが,途中で逃げられたりとか,飼うのがいやになり捨ててしまったりとかで,野生化した生きものが日本の生きものをおびやかしています。生きものを飼う前には,このこともよく考えておいてほしいものです。

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