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【京都市青少年科学センター】

岩石・鉱物・化石の整理

標本の整理と保存

(1)標本のクリーニング

採集してきた標本から泥を落としてきれいにしたり,母岩から化石の部分を取り出す作業をクリーニングといいます。

①岩石
泥などを落とした後,風化した部分をハンマーで割って取り除き,標本箱にはいる大きさにします。

②鉱物
余分な部分を小ハンマーで割り落とし,水で洗ったり,細かい部分は針先で泥を落としたりしてクリーニングをします。この時,割れたものは接着剤で修理しましょう。

③化石
できるだけ母岩の部分を取り除く必要があります。まず,刷毛・ブラシなどを使って標本の泥落としを行います。壊れにくいものの場合は水洗いをしてもかまいませんが,必ず陰干しをします。 化石の付いた母岩を砂袋の上に置き,小型のハンマー・たがね・くぎなどを使って根気よく母岩を取り除いていきますが,次のような点に注意します。たがねを用いるときは,化石を傷つけないように,たがねを当てる方向に気をつけます。あやまって化石を割ってしまった時は,接着剤で補修します。表面がもろい化石の場合は,木工用接着剤と水を1:1で薄めた液をあらかじめ塗りこんでおくと補強になります。



図1 クリーニングの方法


(2)標本の整理

 岩石・鉱物の整理は,標本のすみに番号を記入した上で,ラベルをつけて標本箱に入れて保存します。また,小さな標本は管ビンや丸箱に入れます。なお,鉱物の中には空気中の酸素や水分によって化学変化をし,色が変わったり分解するものがありますので十分に注意しましょう。また砒化鉱物は,他の鉱物に変化を与えるので別に保管します。
 化石についても岩石・鉱物と同様ですが,母岩の大きな固まりの中に小さな化石があるような場合は,化石の部分を油性フェルトペンを使って丸く囲んでおくとわかりやすくなります。
 標本ラベルの記載内容は岩石・鉱物と化石で多少異なりますが,各自工夫してもよいでしょう。一般には,標本番号,岩石・鉱物・化石の名称,産地,採集年月日,(化石の場合は年代地層名も)をかきます。また,ふつう標本箱の底にラベルをしいてその上に標本をおきますが,この時ラベルの上に透明なシートをのせておくとラベルがいたみにくくなります。

図2 ラベルの例



図3 ラベルの見本(印刷して使ってください)

 岩石・鉱物名や,化石の名称や年代は,本で調べますが,博物館での相談会などの機会を利用して,専門の先生に教えてもらうとよいでしょう。標本箱は空き箱等を利用して自作してもよいのですが,紙箱,ふた付のプラスチックの標本箱などが市販されています。これらは大きさが統一されていますので整理には便利です。標本がもろい場合は,ふた付のケースを用います。標本箱に入れた後は,産地や種類,年代ごとなどに分類・整理して,箱などに入れて保管します。

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