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【京都市青少年科学センター】

ジャンボタニシって?

スクミリンゴガイは熱帯・亜熱帯(原産地 中・南米)の淡水性大型の巻き貝です。1971年,国内の養殖業者によって初めて日本に持ち込まれ,1981年頃から食用販売用に大量に養殖されました。しかし,味が消費者の好みに合わないことなどから養殖場が相次いで閉鎖され,その時の管理の不徹底により西日本で大量発生しました。

特徴

ヒメタニシに比べ,広く大きな殻口で薄い殻をしています。また,長い触角2本と短い触角2本をもっています。横に並べると大きさや形の違いがよくわかりますね。

生活のようす

寿命は3~5年といわれています。雌雄異体で雌は年に10~30回産卵をします。産卵は夜間水の上に出て,コンクリートの壁面・水草・棒くい・植物のくきなどに卵塊(200~700個)を産み付けます。産卵されてすぐの卵塊は大変鮮やかな紅色をしています。
水陸両棲で幼貝の頃はえら呼吸ですが,成貝なるとえら呼吸のほか呼吸管を伸ばし肺呼吸もします。
主に水生植物を食べますが,これらがない場合,イネの幼苗・柔らかい時期のレンコンなどの農作物を食べ,被害を出します。レタス・キャベツなどの野菜類,死魚も食べ,時には共食いもします。
スクミリンゴガイは熱帯性の貝なので寒さに弱く越冬中に多くの貝が死にますが,土の中に潜って冬を越すものもいます。



スクミリンゴガイ

スクミリンゴガイの卵塊(卵のかたまり)

※このスクミリンゴガイは農作物に害を及ぼしますので,採集飼育し,放流することは絶対しないようにしましょう。



参考文献

  • 宮原義雄,平井剛夫,大矢慎吾 水田作物を加害するラプラタリンゴガイ(ジャンボタニシ)の発生 植物防疫第40号
  • 田辺実,可合清三 ジャンボタニシの生物誌 遺伝1998.10月号

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