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【京都市青少年科学センター】

もっと,シャボン玉!~安全な吹き具,シャボン液の工夫~

・①吹き具の安全性をもっと!

 シャボン玉を吹くには,よくストローを用いますが,とくに小さいお子様の場合,シャボン液を誤って吸いこんでしまわないか心配です。 そこで,誤飲を防ぐことのできる安全な吹き具について,考えてみましょう。

ところで,ふだんストローで液体を吸い上げることができるのはどのようなしくみでしょうか。
ストロー内の空気を吸うと,液面を押す大気圧と口の中の空気の圧力に差ができます。その差の分だけ液体が押し上げられるために,液体を吸うことができるのです。
したがって,ストローの途中に穴を開けておくと,液体を吸い上げることができなくなります。ストロー内の空気を吸っても穴からストローの中に空気が入り,空気の圧力の差ができないからです。





市販されているおもちゃには,安全性を高めるために,(社)日本玩具協会によって玩具安全基準(ST基準)が定められています。シャボン玉吹き具(ストロー式)については,「吸い込み防止構造になっていなくてはならない(穴が開いているなど)」と示されています。




ご家庭でストローを用いる場合にも,ほんのひと手間かけて,安全なものにしておくとよいですね。

【作り方】

① ストローを,吹き口から3cm程度 のところで折り曲げます。


② 片方の角を切り落とします。


③ 広げると,穴ができています。


④ 指でふさいでしまった場合のことも考えて,数cm離して,互い違いになるように,さらに2~3か所,穴をつくっておきましょう。

・②液だまり部分をもっと!

 割れにくいシャボン玉をつくるには,シャボン液の工夫とともに,吹き具や吹き方の工夫も必要です。「12.よく弾むシャボン玉」でご紹介したように,吹き具としては,数cmのストローをかぶせて液だまりの部分をつくっておくと,シャボン玉を大きくしながらシャボン液を補充でき,丈夫な膜がつくりやすくなります。さらに,液だまりの部分をパワーアップできるか,考えてみましょう。


① 太さのちがうストローを用意し,3cm程度に切ります。


② それぞれの先に切り込みを入れます。


③ 細い順にかぶせて,できあがりです。

・③・シャボン液をもっと!

 割れにくいシャボン玉をつくるために,シャボン液として,洗剤を水でうすめるだけではなく,グリセリンや洗濯のり,ガムシロップなどを加える場合があります。いずれも粘性や保湿性を高めるためです。そこで,ヒアルロン酸入りの化粧水を用いてみてはどうでしょう。ヒアルロン酸入り化粧水を用いると,ごく少量の洗剤を加えるだけで,割れにくいシャボン玉がつくれます。

【作り方】
① ヒアルロン酸入りの化粧水20mlを用意します。
② これに,食器用洗剤を5滴程度加えて,できあがりです。

ヒアルロン酸は,関節の軟骨や目のガラス体などの成分として,体内にも存在する物質です。化粧水中には,グリセリン等,保湿効果をもたらす成分が他にも含まれています。メーカーによっても最もよい割合が変わるようです。ぜひ,いろいろ試してみて下さい。
 ところで,ST基準では,シャボン液について,「蛍光増白剤,重金属は検出してはならない」「界面活性剤相当部分は3%以下」などと定めています。自分でシャボン液をつくる場合も,安全に留意したいものです。例えば,洗濯洗剤には蛍光増白剤が使われているものがあります。用いる前に,適切かどうか成分表示で確認しておくとよいですね。界面活性剤の割合も,洗剤等を薄めるときの参考になりますね。

さらに,工夫を・・・

 道具,シャボン液,吹き方,遊び方・・・いずれにおいても,シャボン玉の可能性は,
まだまだ広がっています。手軽に自分で工夫しやすいことが,シャボン玉の魅力の1つでもあります。安全に楽しく遊べる方法をさらに探してみて下さい。    


参考文献
海老崎功「はずむシャボン玉」(『おもしろ実験・ものづくり事典』東京書籍,2002)

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