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【京都市青少年科学センター】

よく弾むシャボン玉

シャボン液の材料・配合は?

 過去に弾むシャボン玉を研究された方々によるとシャボン液は「水・台所用合成洗剤・グリセリン・液体洗濯糊(PVA)などをある割合で混ぜる」ということでした。この原料を適当に混合してシャボン液を作ると,割と簡単に軍手などの上で弾ませることができます。いろいろ配合を変えてやってみましょう。グリセリンは粘性を高め,水分蒸発も防ぎシャボン膜を長持ちさせます。薬局で買えますが,入手が面倒なときはそれ以外の材料だけでもOKです。

 しかし,同じシャボン液を使っても弾むときと全く弾まないときがあるのに気付きます。材料の種類や割合がダメなのでしょうか?確かにそれもありますが,同じ液を使って違う結果がでるのには他の理由もありそうです。

シャボン膜の厚みに注目!

 次に膜厚に注目してみましょう。シャボン膜が軍手などの異物に当たっても割れないためには分厚くて丈夫なシャボン膜が必要です。したがって表面張力を弱め薄い膜を作る台所用合成洗剤は少な目に,粘性を高めるグリセリンや洗濯糊は多めにという配合でやってみましょう。 また,シャボン玉は大き膨らますほど当然膜は薄くなります。こうなると目的のシャボン玉は作れません。膜を厚くするにはストローにたっぷりシャボン液をつけて,大きく膨らませなければ良いはずです。

ふくらますための道具と吹き方に着目!

 たっぷりとシャボン液をつけるために,吹くためのストローの先を十字に裂き,さらにその上に太めのストローを4cmほどの長さに切った物をかぶせ,2重ストローにします。このストローにたっぷり液をつけると,2重にする前に比べ,3倍以上の液が付着します。それを下向きにして,シャボン液がポタポタと落ちるタイミングに合わせて吹くと,シャボン液が次々に補充されて膜の厚いシャボン玉ができます。この時シャボン玉特有のきれいな干渉縞が見えるまで吹かないことを目安にして下さい。干渉縞が見えたときは膜が薄くなっています。また,このシャボン玉は重いので大きくなる前に落ちます。落ちてこないときはストローを振ってふりほどいても良いでしょう。とにかく下向きに吹いて,大きくなる前にストローからはずれれば良いのです。それを軍手などで受け止めます。

 この方法をマスターしたら,台所用合成洗剤と水だけで作ったシンプルなシャボン液でも試してみましょう。PVAなどを加えた場合と比べると長持ちしませんが,うまくいけば100回以上弾ませることも可能です。

弾ませる素材を研究!

 最後に弾ませる素材をいろいろ試してみましょう。柔らかめの軍手(特に新品)や毛糸の手袋などはよく弾む素材ですが,他にもいろいろありそうです。シャボン液が付着しても差し支えのない物で試してみましょう。また乾いた軍手と濡れた軍手ではどう違うかなども試してみると面白いです。ガラス窓を使ってピンポンのように弾ませることもできます。究極は「素手で弾ませる」ことかも知れませんが,さて,どうすれば良いでしょうか? ぜひ実験してみて下さい。

さらに発展を!

 液の配合や吹くための道具など,今回紹介した方法よりもっと良い方法があるかも知れません。シャボン液については20年以上も研究されている方もいらっしゃるようです。ぜひ,みなさんのオリジナル手法を完成させてみて下さい。
 最後になりますが,シャボン液は誤って飲み込まないよう十分ご注意下さい。特に小さなお子さんにはお気をつけ下さい。安全に楽しく実験しましょう。


参考資料
・海老崎功,「よく弾むシャボン玉」,科学技術ジャーナルAug.1999,p24-25

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