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【京都市青少年科学センター】

砂糖の大結晶

 砂糖の大結晶づくりのコツは,『①熱い砂糖水に種結晶の氷砂糖を吊るし,②すぐに容器のフタをする。』ということです。

 ①の熱い砂糖水は飽和ではありませんが,種結晶は少ししか溶けません。そして,冷えるに従って,主に種結晶だけが成長し始めます。
 ②の操作によって,液面からの結晶析出もありません。

製作方法


  1. 100cm3の水に対し,砂糖を300~350gの比率で用います。結晶を作る容器の大きさに合せた量をミルク鍋に入れて加熱し,軽く沸騰したらすぐに火を止めます。この時,よくかき混ぜないとふきこぼれます。
  2. やけどをしないように注意しながら,直ちに熱い砂糖水をガラス容器に移しかえます。分厚いガラス瓶などは,あらかじめ温湯で温めておかないと割れる場合があります。
  3. 市販の氷砂糖を釣糸で結んで吊り下げ,結晶核にします。熱いうちに手早く吊り下げますが,バランスが悪かったり熱すぎたりすると氷砂糖が溶けて落ちてしまうことがあります。また,吊り下げる直前に氷砂糖をさっと水洗いしてください。
  4. 机の上に置いて1週間から1ケ月ほどの間,観察を続けます。保温容器は不要なので,いつでも結晶の成長が見えます。

※砂糖液が熱いうちは,種結晶から下に伸びるすじ模様が見えます。これは,種結晶が溶け,まわりより濃くなった砂糖液が底に沈むためです。
しばらくすると氷砂糖から上にのぼるすじ模様にかわります。これは,結晶が成長し始め,まわりより薄くなった砂糖液が浮き上がるためです。数日すると,結晶のキズが自然に修復され,キラッと光る大きな結晶面が見られるようになります。

こうしてできた大きな氷砂糖は,標本にして保存してもいいし,おやつとしておいしく食べることもできます。



参考文献
・京都パスカル編著,『遊々サイエンス』P74~76,杉原和男,1997,新生出版

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