1.実践の概要子どもたちが興味関心を持つための手段として映像は欠かすことができない。学校放送を視聴する事によって環境問題について具体的な事象を理解し,自ら追究していくテーマを設定し,実験観察などの検証をした後,問題解決についての方策を探っていく活動を行った。情報の収集にあたっては,インターネットが大きな情報源となり,キーワードをもとに検索機能を使い調べていった。しかし,自分の課題にあったホームページを探すのは容易ではない。そこで,校内のネットワークを活用し,必要なホームページが探せたらネットワーク上にアドレスを保存した。そして,同じテーマの友達と容易に情報が共有できるようにした。また,e-mailを使って環境ネットワークの専門家との情報のやりとりを行った。情報の発信において,プレゼンテーションでは,「パワーポイント」を中心にキーワードやインパクトのある画像の提示をしながら,また,必要に応じて実物や他のメディアを活用し,聞き手に納得してもらえるよう,自分たちの考えを主張した。また,自分の考えや意見をまとめてWebを作り,本校のホームページにのせて他校の友達に向けて発信していった。2.実践の詳細
・NHK学校放送「川がみてきたもの」「安心して食べたい」「カエルがいなくなる」「風でエネルギーを作ろう」「あふれるプラスチック」を視聴し意見を交流する。 NHK学校放送の視聴後,NHKのホームページに『校区の公園などのゴミ調査をしよう』という課題をみつけ,校区の鹿垣公園のゴミ調査を行うことにした。公園は月に1回,町内の人が清掃されるので,担当の方と連絡を取り,清掃の日に一緒にゴミを集め学校に持ち帰り,ゴミの種類分けを行った。
子どもたちは,ゴミの中にたばこの吸い殻やお菓子のゴミが多いことに気づき普段自分たちがとっている行動について,考え直し反省していた。 調査結果は,NHKのWebに入力し他校の調査結果と比較した。
子どもたちが決めたテーマ ・都市公害 ・ゴミ問題 ・ダイオキシン ・酸性雨 ・地球温暖化 ・野生生物の減少 ・オゾン層の破壊 ・熱帯林の減少 ・森林破壊 ・海洋汚染 ・川の汚染 ・水の汚染 ・赤土汚染 ・エネルギー問題
インターネットの検索機能を使って,課題にあったホームページを探し,必要な情報を収集した。ホームページから集めた情報には,それを作った人の意図が含まれており,立場によって表現の仕方や内容がちがうため,多くの情報から客観的に判断する必要がある。しかし,インターネットのホームページから,自分の課題にあった情報を見つけたり,小学生が理解できる情報を探したりすることは,時間を要する。そこで,校内ネットワーク上に,テーマ別のホームページのURLを保存するフォルダを作り,見つけたホームページをそのフォルダに保存し,同じテーマで学習を進める友達が情報を共有し,必要な情報をみんながいつでも活用できるようにした。これにより,自分の課題にあったホームぺージを見つけたときは,すぐ印刷していたが,URLが簡単に校内ネットワーク上に保存できることで,印刷しないで,後から何度も見ることができるようになった。また,友達が見つけたホームページも閲覧することができ,情報の共有化によって多くの情報を短時間で集めることができるようになった。 ![]() また,子どもたちがお互いに,調べた内容や感じたことを知り,常に情報交流できるようにするために,また自分の活動を振り返ることができるようにするために,活動して考えたこと思ったことを短冊に書き掲示していった。
また,気候ネットワークのボランティアの人からも,地球温暖化とは何か,何が原因なのか,自分たちに何ができるか,ということを自分たちが作ったスライドを使って,多くの資料を交えて教えていただいた。自分たちの生活に振り返り,どのようなことをすると温暖化が進むのか,温暖化を抑えるには自分たちはどうすればよいのか,ということをグループワークをして,子供たちが主体的に考えるように進めてくださった。 学習のまとめとして地球への手紙を書いた。 その後も,わからないことがあった時は,教室のコンピュータからe-mailを使って,気候ネットワークの事務局に質問し,答えてもらった。 実験,観察,アンケート,インタビューなどをして環境問題と自分たちの身近な生活とのつながりを確かめた。 発表相手に環境問題の原因,問題,解決に向けての主張が伝わるようにインパクトのあるプレゼンテーションの資料を作った。
5年生は,熱心に話を聞き大変興味を示し,環境問題についてよく理解してくれた。 |
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3.成果と課題昨年度5年生の「イートモ探検隊」の学習で,インターネットを使って自ら必要な情報を収集し整理発信していく学習を経験しているため,自分の課題に合った環境問題についての多くの情報を集めることが容易であった。実験についても他校や他の機関で行った実験データをインターネットから収集し,自分たちが行った実験データと比べることで,他地域との比較を行うことができた。自分たちの住む校区の川や空気・雨・などを測定したり,地域にある公園のゴミを調べたり,また,リサイクルショップへインタビューに行ったりしたことで,自分たちの生活と環境問題が密接に関わっていることも感じ取ることができた。自分たちに必要な情報は,ネットワーク上の共有のフォルダに保存する事により,子どもたちがお互いに情報を共有したり,必要なときに自由にホームページを見たりすることができた。その結果,情報収集や整理が非常に短時間で行えるようになった。以前は見つけたホームページはすぐに印刷してファイルしていたが,その必要もなくなった。 収集した情報をグラフや数値を使い論理的に整理し,実物や画像を効果的に使うことで5年生に対して説得力のあるプレゼンテーションとなるよう支援していったが,個人差があり,情報の理解に手間取り,筋道を立てて話を組み立てていくことに時間がかかる児童もいた。今後,すべての児童に自己表現や情報発信のための基礎学力を各教科で系統立てて指導していく必要を感じた。 |
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