平成26年度 教育情報化総合研修会

 平成26年8月7日(木)の終日,京都市総合教育センターにおいて,平成26年度「教育情報化総合研修会」を開催しました。
 学校において無線LANに接続したタブレット端末の導入・活用が始められる中,情報教育ICTの活用を意識して,児童生徒の主体的な学習活動を進めることを前面にして,御講演や各校での取組についての実践報告を行っていただきました。また,本研修会としては初めてとなる企業による講義も取り入れました。

★本研修会の資料は,総合教材ポータルサイトに掲載されています。(※光京都ネット内でのみ閲覧が可能です)

研修会の概要(通知文)


9:00 挨拶 京都市立中学校教育研究会情報教育部会 会長 岡崎中学校 校長 小林 久男
9:10 講義 「教育情報化に向けての取組について」
 〜教育向けICT開発を行っている企業のコンセプトに学ぶ〜
 (1) 株式会社LoiLo 杉山 竜太郎 氏
 (2) 株式会社エルモ社 丹羽 亜希子 氏
学校等のICT活用に欠かせないハードウェア及びソフトウェアを開発している企業による教育向けのコンセプトを聴講することで,児童生徒の情報活用能力に向けての新しいアイデアを育てました。

10:20 実践報告 「ICT活用モデル事業校での先進的な取組について」
 〜国及び京都市のICT活用モデル事業指定校として〜
 (1) 桃陽総合支援学校 教諭 大杉 仁彦
 (2) 藤城小学校 教諭 佐竹 かおり(マイスター)
 
文科省と総務省の研究指定校として一人1台タブレットPCを活用した実証研究を行った桃陽総合支援学校。京都市教育委員会「21世紀型ICT教育の創造モデル事業」により,無線LANに接続したiPadを20台導入した藤城小学校。それぞれの学校の教育的成果と課題について報告がありました。

11:10 ICT活用ワークショップ 「情報モラル指導案・指導資料の作成」
 〜文部科学省版「情報化社会の新たな問題を考えるための児童生徒向けの教材・教員向け手引書」を利用して〜
 総合教育センター 指導主事 河野 寿志
学校における情報モラルに関する指導の一層の充実を図ることを目的として文部科学省が作成した動画教材と手引書を利用して指導案や指導資料の作成を行いました。

12:00 休憩・企業展示
 京都市立学校で利用されているICTの企業11社による企業展示が行われました。

14:30 実践発表
 (1)「情報活用支援カードを用いた学習活動」
 東山泉小中学校 教諭 中嶋 美智子(マイスター)
本市の情報教育に関する指針となっている「情報教育スタンダード」を,児童の主体的な学習活動に適用させた『情報活用の実践力の支援カード』を用いて学習を進める実践について発表いただきました。
 (2)「教科指導におけるICT活用」〜英語科での実践〜
 嘉楽中学校 教諭 齊藤 由三(マイスター)
英語科の学習指導におけるICT活用の実際と,授業におけるICT活用のポイントや課題について発表いただきました。
 (3)「発達障害を支援するICTの活用」〜育成学級担任の視点から〜
 加茂川中学校 教諭 多那瀬 真穂(シニア・マイスター)
育成学級担任の立場から,発達障害のある児童生徒のICT活用を進める利点や留意点について発表いただきました。

14:20 情報モラル学習 模擬授業
 百々小学校 教諭 清水 秀規(シニア・マイスター)
 向島二の丸小学校 教諭 福谷 尚子(シニア・マイスター)
相手を思いやることや正しく情報を伝える大切さについて,小学校で実際に行われている情報モラル学習を模擬授業を通して体験しました。

15:15 講演
  「情報活用能力の育成をめざして、児童生徒の主体的な学習活動をデザインする」
    奈良教育大学 教授 伊藤 剛和
予想がつかない将来を生きる子どもたちにとって,その社会を強く,しなやかに生きる力を育てることはますます重要度を増しています。児童生徒の情報活用能力を高めるために,授業ではどのような学習活動をデザインしていけばよいのかをお話しいただきました。

16:45 まとめ 京都市小学校教育メディア研究会 会長 音羽小学校 校長 山本 弘道
17:00 終了