白川は、ほぼ全域を比叡山地の花崗岩地域を流下しています。
したがって、白川の河床には花崗岩が多く見られます。



白っぽい岩石の粒の色に注目しましょう。
3色くらいの区別ができます。
黒っぽい粒、透明でガラスのような色をした粒、白っぽい粒です。
黒っぽい粒は、黒雲母です。ピンセットなどでつついてみるとぺらぺらめくれます。
白色の鉱物は、長石です。光を反射させるとぴかっと光ります。
ガラスのような鉱物は、石英で他の二つの鉱物が角張っているのにたいして不規則な形が多いです。
これら3種類の鉱物がすきまなくできており、粒の大きさもほぼ同じくらいです。

この花崗岩が、風化してのこった残留物が白川に流れてきます。
とくに黒雲母は、粘土質となって流されてしまうため、石英と長石が多くなり白くなります。