MY TOWN 京都祇園21 指導計画

総合的な学習の時間「なすあり学習」指導案

MY TOWN京都祇園21

5学年

指導者 山口 昌則

1.ねらい: 地域のよさを再認識・再発見し、次世代に継承・発展させる大切さを知ると共に、21世紀の課題を見つけ解決していこうとする意志と態度を養う。その活動を通して「今の自分にできることは何か、将来どんなまちを作っていきたいのか。」などまちを支えていく一員として自分自身の生き方を振り返り、探求していく力を育てたい。

      郷土愛・自尊感情の視点から

   日本の文化を代表する京都の風情が随所に残り、生活と共に息づいているまち「京都祇園」のイメージと実際にこの町にあるよさや伝統文化などにふれながら、自分達の町のよさを再認識再発見し、誇りを持ってよりよいまち作りをして行こうとする態度を養う。

      これからのまちづくりの主体者としての視点から

   21世紀につながるこれからのまちづくりの視点から、自分達が興味関心を持った分野について課題を設定し、その解決に向けて問題解決をしながら自分達の新たなまちづくりの構想を持ってできるところから実践していこうとする意志と態度を養う。

 ◎     主体的な学びの視点から

 ・     学び方、考え方に関するもの

   共通の体験活動や日常の生活経験をもとにして、テーマに沿って自分なりの課題を見つけ、自分の力で計画的に課題追求しながら目標を持って解決していこうとする力と態度を養う。

      生き方に関するもの

   学習を通して学んだことから自分自身の生活を振り返って、学習の成果を生かし、自分にできるところから実践したり、広く発信し交流したりしながらさらに学習を深め、自分自身の生き方を広い視野から見つめ、実践していくことができる。

2、活動目標

 ◎     自分達のまちのよさを見つけ、よりよい町づくりにむけて自分なりに課題を設定し計画的に解決していこうとする。………関心・意欲・態度

      身近な地域の人や事物事象に触れ、自分達の町のよさについて考え、町のよさを継承しながらよりよい町づくりを目指して発展させていくための課題について考える…思考判断

 ◎     課題解決のために自分なりの方法でメディアを使って情報活用し、分かり易くまとめたり人に伝えたりすることができる。また学習の成果を日常生活でも生かすことができる。…技能・表現

      MY TOWN京都祇園21」の学習を通して、京都の伝統文化やまちのよさやまちを支えている人々の苦労や願いを知り、自ら設定した課題に沿った今日的な課題について理解を深める。………知識・理解

3.評価の視点

 @     課題の設定や解決への関心・意欲・態度

 ア、地域の人との出会いや身の回りの社会事象や自然事象などに自ら進んで関わり、その中から自分にとって切実な課題を見出していこうとする。

 イ、21世紀のまちづくりの活動から見つけた課題の解決に向けて、いろいろな方法で情報を収集したり、他の人と考えや意見を交流したりしながら、自分なりの方法や答えを見出していこうとする。

A     活動や体験を通じての思考力・判断力

 ア、身の回りの人や友達の思いや願いを聞きながら、自分の考えを深め確かなものにし、粘り強く課題解決をすることができる。

 イ、MY TOWN京都祇園21の学習過程で考えたことをもとに、よりよい生き方を見つけることができる。

B     生き方をふりかえり、行動できる技能・表現力

  ア、学習の中で習得した情報活用能力を生かして、自分の考えをまとめ、相手を意識しながら表現していこうとする。特に松原市立布忍小学校の児童と学習の成果を生かして、自分の言葉で受けて応える交流学習をすることができる。

 イ、学習を通して気付いた価値をもとに、自分自身の生き方を振り返り、これからの自分の生き方に生かしていこうとする。

4、題材の価値について

  本テーマは、身近な地域がフィールドワークとなるため身の回りの地域素材を生かし地域の方の力を借りながら自分達で情報収集し、実際の体験活動を通じて設定した課題である対象と関わりながら、学習を進めていくことができるメリットがある。
 
 「京都祇園」という響きには、日本の文化を代表する京都らしさがイメージされる。

 京都祇園を生活空間としている児童にとっては、文化としての京都らしさを実感する機会は少ないように感じられる。自分達のまちのよさにもっと目をむけ、よさに気付き、自分達のまちに誇りを持ちながら、21世紀を展望して自分達のまちのこれかたの課題として伝統文化や少子高齢化、環境保全など今日的な課題を発見・設定し、視野を広げながら自分自身の生き方を見つめる学習が展開できる価値があると考える。

 また、地域のまちづくりの取り組みにも参加しながら、地域と共にまちづくりを考えていく学習を展開することができるので、そうしたイベントにも積極的に参加し学習の成果を発表したり、情報を集めたりして地域の取り組みと関わりながら学習を進められるよさがある。

 課題設定においては、地域の方の願いなども参考にしながら進めていきたいので、前述した今日的課題に迫るアンケーとを実施し身近なところから課題と出会い、なすあり学習を深めていきたい。

 学習の成果をもとに、他府県の児童と自分達のまちのよさやまちを支えている人の生き方などを中心にメディアを活用して交流することで、より広い視野に立って地域をテーマにした学習を深めていくことができると考える。