貞教小学校のお宝
  
  明治維新の高札
 明治維新の直後,新政府が国民に対し,生活上の規範や禁止事項を周知させるために掲出した高札(こうさつ)。
 慶応4年3月,新政府が掲出した5枚の高札の第一札。(幅90p,高さ45p,厚さ約1pの駒形ヒノキ板)伴侶を失った男女や身寄りのない人などを助けることや,殺人や放火,窃盗を禁じる内容が書かれている。
郷土室には,昔からの書物や古い教科書なども展示されている。古い物では、江戸時代(吉宗の頃)の町内の様子を書いたものや、明治の頃の教科書(小学校外国地誌・修身女訓・国語読本)また尋常小学校時の習字の手本,算数・理科国語読本といった物も展示されている。
本校の設立当時の備品や、旧校舎で使われていた道具の一部なども残っており、当時の様子を偲ばせる物となっている。また明治の頃からの本校の卒業アルバム等も保存されており、当時の子ども達の様子や学校の様子を知ることができる貴重な資料ともなっている。
小学校会社の金庫
当時,府が番組小学校を設立する際に、各町組に渡した玄米を,各町で売ってお金に換え、それを設立の基本の財産にした。またそのお金で小学校の維持運営を行うための「小学校会社」もつくられた。本校に残る小学校会社の金庫にも、「下京第二十七区会社」の文字が残っている。当時の町衆の学校設立に寄せた熱い思いを今に残していると言える。
本校区は、昔から扇作りの町としても有名であった。今も校区には、京都市でただ一人の舞扇の骨組みを作る仕事(扇骨師)をされておられる方がおられる。貞教郷土室にも,地域で作られた舞扇などが展示されている。