平成1912月7日

保護者の皆様

京都市立修学院小学校

校 長 四 方  誠

 

平成19年度 前期学校評価結果についてーその2−

 

 落ち葉が風に舞う季節となりました。保護者の皆様には,ますますご健勝にてお過ごしのこととお慶び申し上げます。

 さて,9月に実施しました「学校評価」の結果を11月初めにお知らせいたしましたが,記述いただきました事柄についてのまとめができましたのでお知らせいたします。言葉による多くのご意見,ご感想をいただきましたことに感謝いたしますとともに,今後の教育活動にいかして参りたいと思います。

 今後とも本校教育進展のためにご理解・ご支援いただきますようよろしくお願いいたします。

 

 

@ 教育方針等を子どもにも保護者にも分かりやすく伝えてほしい。

 

校長の学校経営方針等は,学校だよりをはじめ,PTA総会や役員会の場で,また6月の日曜参観,さらには各種団体長連絡会等において,お知らせしてきました。

しかし,「子どもにも保護者にも分かりやすいように。」というご指摘をいただきました。今後は,学校教育目標や教育方針等が分かりやすく伝えられるよう工夫するとともに,学校からのおたよりの中味を充実させたりしていきたいと思います。

 

A   授業時数について(多い,少ない)のでは・・・。

 

「低学年の体力や学習効率を考えると授業時間が多い。」「積み重ねが必要な教科(例えば算数)や基礎的な学力に対して時間数が足りない。」という両方のご意見がありました。宿題についても「多い,少ない」の両方のご意見がありました。保護者の方々の思いや考え方によって違いが出てくるのだろうと思います。

 本校では年間205日の授業日を設けています。1年生で週25時間,2年生で週26時間,3年生は週28時間,4年生以上は週29時間の学習をしています。子どもたちの学力を支えるためにこの時間数が多いか少ないかという判断になります。

 低学年の体力や学習効率のご意見がありましたが,授業は,覚える・考える・体を使う・個別に・グループで・みんなで…等,その方法は様々であり,それぞれの学年の発達段階に合わせて授業を工夫しています。

 

B 学芸会(学習発表会)がないのは残念だ。

 

昨年度,このご意見につきましては,お答えさせていただきましたが,今回も多数のご意見をいただきました。多くの保護者の皆様の熱い思いが伝わってきます。

今までのこの時期(9月〜12月)の行事を見ますと,9月に運動会,10月に遠足と支部学童音楽会(4年),11月に研究発表会,12月に学習発表会と宝が池駅伝大会(6年一部の児童)そして「きららフォーラム」(6年)…のように行事が続いていました。

 そこで,行事を精選し,じっくり机に向かって学習する時間を確保するという観点から,従来から行っているいわゆる学芸会はせず,学習した成果を発表する学習発表会を行うことにしたのです。学校としては毎月の授業参観や学校開放日,また研究発表会の参観等あらゆる機会を通して子どもたちの学習の様子を公開してきていると思っています。主旨をご理解頂きますようお願いいたします。

 なお,本年度の各学年の学習発表会の予定は次の通りです。

1年・ひまわり…11月「秋のお楽しみフェスティバル」(生活科)

2年                                  … 2月「ぼくの成長・わたしの成長」(生活科)

3年                                  … 2月「きょうと・京都・KYOTO」(総合的な学習)

4年                                  … 2月「エコロジーを考える」(総合的な学習)

5年                                  … 2月「ワンダフルワールド」(総合的な学習)

6年・ひまわり…11月「きららフォーラム」(終了)(総合的な学習)

実施日等につきましては学年だより等でお知らせします。多数の皆様の参観をお待ちしています。

C 運動会の実施時期を考えてほしい。

 

「炎天下で運動会の練習をするのは心配です。」「10月の涼しい頃に変更できませんか。」等,運動会の実施時期についてのご意見がたくさんありました。

確かに今年の夏は暑く,そして長かったです。そこで運動会当日,水筒を応援席に置いておく,中間休みの時間を設ける等の措置をとりました。

 来年の夏の暑さはどうなるか分かりませんが,保護者の皆さんの思いやご意見を参考にしながら,来年度の年間行事を見通す中で,行事の精選も含めて検討していきます。その結果として,本年度と同じ行事進行になるかもしれませんが,ご了承願いたいと思います。

 

D 参観日が少ない?学校開放日って何?

 

「参観日が1日だと見る時間が少ない。」「参観等の機会も多く,学校の様子を見ることができてうれしいです。」のように相反するご意見や,「学校開放日とは何か,理解していない保護者が多いのでは。」というご意見等がありました。

学校開放日は,1か月に1回,1週間程度の期間,時間に制約されることなく学校及び各クラスの様子が参観できる日です。参観日は,1か月に約1回,1日,だいたい1〜2時間の学習や行事の様子を見ていただいたり懇談会があったりする日です。学校開放日の1週間の中に,参観日等が実施される場合もあります。

 参観日当日は,たくさんの保護者の方々が来られますが,その日が都合が悪い場合は,どうぞ学校開放日にご来校ください。校門の所でインターホンで「学校開放日なので参観に来ました。」と言っていただけましたら門をお開け致します。自由に参観していただいたら嬉しく思います。

 

E 登下校の安全 気になります!

 

「子どもは,しゃべりながら,道いっぱいになって歩いている。車がきてもよけようとしない。登下校時の交通安全に気をつけるよう学校でも指導してください。」等,交通安全に関するご意見が多くありました。

 登下校の交通安全については学校でも,全校の子どもたちに朝会や各クラスでの学級活動の時間に指導していますが,より安全を確保するためには,学校,家庭,地域で協力して,声かけを続けていかねばならないことだと思います。

今,地域の方々のご努力が実り,狭い道路に歩道用の白線を引いてもらうよう話が進められています。

また,PTAでは,朝の立番やワンワンパトロール,地域では「子ども見守り隊」,そしてスクールガードリーダーの方々が,それぞれボランティアで子どもたちの安全を見守っていただいています。保護者の皆様も,自転車にプレートをつけていただいたり,買い物の帰りや玄関先で,子どもたちの様子を見ていただき声かけをしていただく等のご協力をよろしくお願いします。

 

F 校門の開閉もっと安全管理をしてほしい。

 

「大きい門は,鍵がかかっていないので意味がない。」というご意見もありました。

子どもに危害を加えようとする不審者は,校門に鍵がかかっていても乗り越えて侵入してくるはずです。意図をもった不審者の侵入を防止するには,学校を動物園のような檻で囲む他方法はありません。しかし現実には,学校をそのように閉鎖的にすることはできません。

 そこで,本校では,昨秋より不審者の侵入を防ぐために,大きい門は簡易的に閉め,小さい門はインターホンでの応答後,開けるという方法をとっています。

 校内での安全管理に関しては,校門付近の「監視カメラ」や各教室に「さすまた」「内線電話」等を設置しています。

「人は石垣」という言葉があるように,保護者や地域の方々が,できる限り学校に足を運んでいただき,子どもたちや学校の様子を見ていただくことも,不審者対策になり,子どもたちの安全につながると思います。

 

G あいさつを返してくれる子どもが少ないです。

 

「家庭のしつけの問題なのですが,学校でも地域の方等へのあいさつも指導していただけるとありがたいです。」「校門の所で安全指導していただいている地域の方へあいさつをしない子どもが多いのは残念です。」等,あいさつに関するご意見も多くありました。

 学校では,毎朝,教職員が校門に立ち,あいさつを投げかけています。朝会等でも「あいさつ」については話をしています。しかし,自ら進んで元気よくあいさつができる子どもが少ないのが現状です。今後も,声かけを続けていきたいと思います。

 

H   放課後,子どもを見ていただく会ができたそうですが…。

 

放課後の子どもたちの学びと,安心・安全な居場所を保障する取組として7月より「放課後まなび教室」を開設しました。4年生以上の希望の子どもを対象とし,月〜金曜日まで,11月〜2月は,授業終了後から5時00分まで,3月〜10月は5時30分までとしています。長期休業中も開設しています。

現在,4年生以上の30名の子どもたちが参加しています。申し込みを希望される方は,学校までご連絡下さい。

 

I もう少しホームページの更新をしてほしい。

 

「ホームページの更新回数が少ない」等,ホームページに関するご意見も多くいただきました。必要な時に,またできるだけ更新するようにしていきたいと思います。

 

J なぜ記名なの?

 

今回の学校評価の回収数は546名で,内129名の保護者から記述のご意見をいただきました。無記名だった前回(H19・2月実施)は回収数が586名,内116名でした。この結果から,今回,回収数が若干減っていますが,記名でも無記名でも,学校に対する思いをもっておられる方々は,きちんと意思表示をされるということだと思います。

記名・無記名にはそれぞれのよさがあります。前回が無記名でしたので今回は記名にしました。記名にした以上,学校も責任をもってお答えしていかねばならないと考えています。

 

 

 

たくさんのご意見・ご感想をいただきましたことに感謝いたします。

今回の文書による回答に載っていないご意見につきましては,担任より懇談会等で個別にお答えしていく予定です。

ありがとうございました。