|
本校のある京都市中京区壬生地域には,壬生寺があり,壬生六斎念仏が伝えられ,国の重要無形民俗文化財に指定されている。地元の方々が中心となって組織された「壬生六斎保存会」があり,本校を拠点として練習を重ね継承されている。5年前,京都市の小学校全てに「小学校部活動」が導入されたのを機に,地元の伝統芸能を子供たちが学び継承していくことを目的に,部活動「六斎キッズ」が本校に設置された。4年生以上の希望する児童により構成され,毎年25人程度の規模で活動を続けてきた。
壬生六斎の演目は多くあるが,その中から「太鼓物」として「四ッ太鼓」,「芸物」として「獅子舞(獅子と蜘蛛)」を主たるレパートリーとして児童は練習している。毎週木曜,隔週土曜が練習日で,公演前には連続して練習することもある。指導には壬生六斎保存会会長をはじめとする地元保存会の方々,及び本校教員が当たっている。横笛,鉦の伴奏で行う太鼓の早打ち,曲打ち,踊り打ちをみせる太鼓物の練習,横笛,鉦,太鼓のはやしで芸を演じる獅子舞の練習が部活動の主たる活動です。獅子は二人一組で頭をかぶり,中で倒立したり転回技をしたりして演じます。「獅子と蜘蛛」では,最後に蜘蛛の糸を獅子にかける有名な場面があり,児童はこれにあこがれて入部する場合が多いです。和楽器である横笛は,音を出すのにも一苦労しますし,指使いは伝承です。しかし,保存会の方々の熱心な指導でうまくなっていきます。
発表の機会は,年度末にある「六斎発表会」が唯一の機会でしたが,活動が根付いたことを認めていただき,昨年度から保存会の方々とともにお盆の「壬生寺奉納」をさせていただけるようになりました。加えて,今年から,祇園祭の宵宵山で,綾傘鉾公演をさせていただくことも決まりました。「綾傘鉾のはやし方は壬生六斎のはやし方が勤める」ということが江戸の頃より受け継がれていたので,現在の祇園祭でも綾傘鉾のおはやしは壬生六斎保存会が努めていますが,このことにちなみ,今年から宵宵山で本校「六斎キッズ」の公演も認められることになりました。
このほかにも青年会議所主催のイベントに公演を依頼されたり,臨時の公演が入ることもあります。昨年11月には「タウンミーティング イン 京都」で,小坂憲次文部科学大臣,河井隼雄文化庁長官,大友直人京都市交響楽団首席指揮者の前で演目を演じる機会を得,励みになりました。このように1年間活動し上手になったところで,3月,全校児童の前で技を披露し,校内にも広めます。そして「自分たちの地域文化」という意識を強めていきます。
財団法人伝統文化活性化国民協会の支援を得ていますが,蜘蛛の衣装など保護者の方が手作りで刺繍を入れた立派なものを作ってくださったりと,地域の方々の支援が大きく,有り難く感じています。
|