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平成18年9月3号 (平成18年9月19日発行  平成18年度第13号) 京都市立新道小学校
 

 
 

【伝統的工芸品を学ぶ】

 社会科,総合的な学習の時間の学習の一環として,4年生が伝統的工芸品である「京扇子」と「京友禅」の体験学習をしましたので,そのときの様子をお伝えします。

[京 子] 

  京都扇子団扇商工協同組合の伝統工芸士の方2人にお世話になり,9月5日(火)に京扇子の体験学習をさせていただきました。最初に扇子の歴史や扇子の使われ方,種類などを実物を交えて教えていただきました。扇子の始まりは古く,平安時代初期に「木筒」という木の,細く薄い板を何枚かつなげて,現在のような扇の形にした「桧扇(ひおうぎ)」が最初だそうです。当時は,紙は貴重品で木が扇子の主役だったようです。また扇子の種類は,冠婚葬祭用や舞踊用,茶道用など,使われ方によっていろいろな種類の扇子に分かれるそうです。このようなお話を聞いた後,制作実習が始まりました。

 制作実習は,全部で21ある制作工程の中の一つで,「中附け」という仕上げの工程をさせていただきました。前もって届けていただいた3枚の紙を貼り合わせた扇面(地紙)に,自分たちの好きな絵を描いておきました。その扇面に,20本ほどの「扇骨」を穴に入れる作業をします。最初に「地吹き」といって,息を吹き込んで扇子の骨が入るように穴を開けます。息の吹き入れ方が微妙に難しく,強くても弱くても穴がなかなか開きません。穴が開くと骨を入れる作業をしますがこれが大変難しく,子どもたちは四苦八苦しながら入れていました。中には,せっかく入った骨が全部抜けてしまったり,「難しい,もう無理や…。」や「全然入らへん…。」の声がたくさん聞こえたりしました。それでも何とか全員骨を入れることができ,2人の伝統工芸士の方に骨に糊をつけ扇面に固定し,形を整えて仕上げていただきました。最後に「セメ紙」という輪になった紙で扇子を固定していただいて,世界で一つだけしかない自分の扇子が完成しました。この京扇子の制作実習を通して,子どもたちは「根気がないとできない仕事」だということを実感したようでした。

 


[京 禅]

 京友禅の体験学習は9月7日(木)に,昨年もお越しいただいた友禅師の佐伯利昭さんに指導を受けました。最初に「作法室」に集まり飾られた着物の前で,現在のような形の着物は約800年前ごろにできたことや,暑さ寒さのためだけでなく男性は礼儀のために,女性は美しく見せるために着物を着るようになったというお話を聞きました。次に「京友禅」の歴史と制作工程のお話を聞きました。京友禅は,祇園で扇の絵を描いていた「宮崎友禅」という人が,今から300年余り前に自分の画風をデザインに取り入れて始めたことや,江戸幕府の衣服に対する禁令をきっかけとして発展したものであることを教えていただきました。制作工程のお話では,およそ15の工程に分かれていて,京扇子と同じように京友禅も,たくさんの職人さんの手を通って出来上がっていく「分業制」だということを知りました。

 

 4年生の教室に場所を移して,いよいよ手描き友禅の制作実習です。イチョウとモミジ,若葉が下絵に描かれた布を一人一枚ずついただき,色の挿し方を教えていただきました。

 イチョウは黄色,モミジは赤,若葉は緑の染料を使って,糊をおいて模様が描いてある内側に色を挿していきました。最初はこわごわ筆を進めていましたが,慣れてくるとスイスイと筆が進みました。手描き友禅は布に筆で色を塗るのではなく,布の中の1本1本の糸を筆を使って部分的に染めているのだそうです。出来上がった作品は,乾かした後「蒸し」や「水洗い」,「湯のし」などの工程をしていただき,自分が作った世界で一つだけしかない友禅の「敷物」や「壁飾り」になって,一人ひとりにいただくことができるそうです。

 制作実習を終えて佐伯さんは,300年あまり前から続いている伝統を常に学ぶことの大変さや,修行,練習を繰り返すことの大切さなどを話しておられました。また,出来上がって飾ったときに美しいと思ったり,自分の作品を実際に着てもらったときなどに,確かな喜びを感じるそうです。

 

 京扇子,京友禅の制作実習を通して,子どもたち一人ひとりは伝統を守っていくことの大変さや大切さ,職人としての苦労などを実感したようでした。お二人の京都扇子団扇商工協同組合の伝統工芸士さん,佐伯さん,貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

 


【9月の新道タイム】

 9月7日(木)5時間目に,9月の新道タイムを実施しました。今回の発表学年は,3年生と5年生でした。

 最初は3年生の発表でした。12人全員が自分の名前を墨で書いた半紙を片手に舞台に上がり,半紙に書いた名前を見せながら,名前を付けてもらった由来や生まれたときの様子,そのときの家族の喜びの様子,家族から聞いた小さいときの様子などを,フロアで聞いているみんなに分かりやすく話しました。

〈3年生の発表の様子〉

 

 5年生の発表は,代表2人が夏休みの思い出を,描いた絵を交えて話しました。一人は,サマーキャンプで初めてリーダーになったとまどいやがんばり,サマーキャンプの楽しい様子を,もう一人は,家族旅行での美しい景色や花火のこと,楽しそうな活動やおいしそうな食事の様子をしっかりと話しました。

 次回10月の新道タイムは,10月12日(木)の5時間目に実施します。

 


【平成18年度の新道校の取組から(16)】

地域に出て,地域から学ぶ学習 その4

 地域に出て学ぶ「りっこう学習」の高学年の取組を,今回は紹介します。

 5年生は,身近な自然環境に目を向け,それがどのようにして守られてきたのか,誰がどのようにしてこれからも守っていけばいいのかなどを調べていきます。身近な自然環境といえばやはり「鴨川」,鴨川のいいところをしっかりと見つけていきます。見つけた鴨川のいいところは,プレゼンテーションやホームページなどにまとめて発信していく予定をしています。

 6年生は,地域のお年寄りの方との交流が中心になります。地域のお年寄りの方と心を込めた交流ができるように,自ら進んで考えたり,準備をしたり,また種々の活動に積極的に参加したりします。激動の時代を生きてこられたお年寄りの方と交流する中で,お年寄りの方の貴重な体験から何かを学び取り,お年寄りへの敬愛の念をもつとともに,自らの生活に生かせるようにします。

 


ありがとうございます

 今年もJRA(日本中央競馬会)様のご厚意により,小型プロジェクター1台,メタロフォン(鉄琴)1台,電動ミシン3台を寄贈していただきました。プロジェクターにつきましては各教科の学習に効果的に活用するとともに,鉄琴は音楽科の授業を主に,学校行事・集会活動等の楽器演奏にも活用します。電動ミシンは高学年の家庭科の学習を中心に活用したいと思います。大切に使わせていただきます。どうも,ありがとうございました。

 


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