平成20年度
![]()
| 研究主題 |
| 『論理的思考・表現の力を伸ばす「国語学習」のあり方を求めて』 〜総合的な学習の時間(りっこう学習)との相互関連を大切にしながら〜 |
| 1.主題設定の理由〜研究の経過と問題意識 (1)昨年度までの研究から これまで9年間,本校では,総合的な学習の時間について研究を進めてきた。その結果,様々な経過をた どりながらも,総合的な学習を「論理的思考・表現を高める」ことを目的に展開すべきであるという考えに至っ た。そこで,昨年度研究テーマも,下記のような趣旨で,「論理的思考・表現の力をつけ,学力を育む総合的 な学習(りっこう学習)をめざして」とした。 「そもそも,私たちが論理的思考・表現をキーワードとして進めてきたのは,総合的な学習の時間にしっか りとした力を身につけんがためであった。そのためにこそ,他教科(とりわけ国語科)との関連も図ってきた。 その結果,育てるべき力を「問題解決能力」,「論理的思考能力」,「論理的思考・表現の力」と深めてきた。 そして,いまあらためて確認できるのは,こうした力は,総合的な学習固有のものではなく,国語力と大いに 連動する学力そのものであることだ。つまり,私たちとしては,総合的な学習を教科の学習と同じく,学力を 鍛 え育てる場と考えてきたのである。 このような長年の総合的な学習の研究の結果,本校児童は,積極的に課題を見つけ,意欲的にインタビュ ーなどをして課題解決に向かい,自分なりに調べたことをまとめ,発表する力が付いてきた。研究の成果は 十分にあったと言える。 (2)新たな課題 しかし,あわせて課題も明確になってきた。総合的な学習において「論理的思考・表現」を鍛え高めていくこ とを重視すればするほど,「論理的思考・表現」を鍛え高めるには、総合的な学習の時間だけでは困難で、や はり、国語科での系統的な学習・指導が不可欠であるということが明らかになってきた。われわれの目指す 総合的な学習においては、収集した様々な文書・データなどの読解・判読力,調べたことを論理的に分析し 価値ある情報を抽出する力、伝えたいことの中心をおさえて論理的にまとめ、説得的に説明・論述する力な どが大いに期待されるのだが、これらは国語科において「読む」・「聞く」・「書く」・「話す」、そして「言語的知 識」の力をしっかり身につけていることが不可欠なのである。そこで、どうしても国語力の底上げが焦眉の課 題となってきたである。これまでも,そうしたことを意識して,国語科を中心に教科との連関を重視してきた が,さらに一歩進んで,国語科そのもので,論理的思考・表現の力を鍛え高める授業・指導のあり方を探求 すべきことが必要になってきたのである。そこで,本年より,国語科へと,研究の軸足を移動することとした。 さて、今日、学力問題を考えたとき、読解力の低下などが重要な課題として指摘されている。今回の指導要 領の改訂にあたっても、国語力の向上に重点を置いていることは明らかだろう。その中身も、一言で言えば、 論理的思考・表現の力を鍛えるべしということに集約できる。この点でも本校の研究主題は、時宜を得たもの だと言える。 ただし、国語の研究と言っても幅広く、当面は下記のような視点で研究を進めていくこととする。そこで、昨 年度末の反省で,以下のような確認をしてきた。 @表現以前に、読解力を中心とした,読む・聞く力をしっかりと育てる。 Aその上で,入手した情報を自ら考えて活用する力を育てる。 B総合的な学習とリンクさせ,論理力を育てる(理由・根拠を付けて考え表現できる)。 これは、論理力の17要素を、国語の単元のなかで意識的に育てることと、総合的な学習のどの取り組みでも 意識的に育てることを意味する。 以上のような理由から、上記研究主題を掲げることとなった。 2.研究の内容 (1)主題にいたる研究仮説 @国語科においては、「論理的思考・表現」その具体化としての「論理力の17要素」を、それぞれの単元の中 で発揮し高めるための具体的な手だてや方法などを設定し、それを実践することで,研究主題に迫ることが 可能となる。 A総合的な学習においても、「ふれる」から「いかす」の各段階において、論理力の17要素を発揮したかめる具 体的な手だてや方法などを設定し、それを国語科と関連づけながら実践することで、研究主題に迫ることが 可能となる。 (2)研究課題 @.本校児童の実態をふまえつつ、国語科において論理的思考・表現を鍛え高めていくための視点・方向性 を研究していく。(理論研修) A.国語科の学習において,「論理力の17要素」を、どの単元で、どんな具体的な学習・指導方法によって 発揮させ高めていくことができるか,実践的に研究していく。(教材研究・授業研究) B.国語科での研究と総合的な学習をリンクさせ、国語科での学習を総合的な学習において、発展・活用で きるようにしていく。(授業研究) C.「論理力の17要素」の定義を,実践に即して検証・改訂していく。 D.その他の研究課題 @総合的な学習の「基本構想」を実践的に検証し,改訂していく。 (りっこう学習の目標・基本構成・活動領域・評価規準・全体計画・年間計画など) AALTとの連携をはかり,英語学習のカリキュラムの確立をはかる。 B校内ランの活用について研修を深め,実践に生かせるようにする。 |