●学校紹介
 京都市立山王小学校,児童数…114名は,JR京都駅のすぐ近くにあります。本校の窓からは,京都タワーや新幹線が見え,東に高瀬川・鴨川に東福寺,西に東寺の名所に囲まれています。戦後まもないころは,1学年6クラスもあり,全校児童数も2000名近くも在籍していましたが都市化の影響で小規模校となってしまいました

一日のスタートの朝には,とても元気のよい挨拶があちこちに響きわたっています。校門のところで出迎えてくれる美しい花たち。先生や友達はもちろんのこと,教室に行くまでに飼育委員会が世話をしているウサギたちにも挨拶をしている風景が見られます。一日がスタートすると,子どもたちはそれぞれに自分の取り組んでいることに一生懸命頑張っています。金管バントの練習をしている人,委員会活動をしている人,スポーツ教室で汗を流している人,友達と歌を歌っている人,下級生に一輪車を教えいている人など。自分は,こんなことが得意なんだ,これを頑張っているんだと言えるように努力を続けている子どもたちばかりです。
 このように本校では,自分も友達も誰もが,たくさんの良いところを持っているんだということを,みんなが知って,それを認め合うことを大切にしています。また,困ったことや,やってみたいことがあっても,すぐに人に頼らず,自分で考え自分の力で解決することを学んでいます。

●学校沿革概要
 昭和 9年  新築落成 名称:京都府京都市陶化第三尋常小学校
 昭和10年  校舎新築落成
          開校 尋常科第3学年まで8学級。児童351名
 昭和11年  陶化尋常小学校より169名編入
 昭和14年  第1回卒業式挙行(卒業生139名)
 昭和16年  『京都市立山王国民学校』と改称
 昭和19年  学校給食を実施
 昭和29年  『民族学級』設置
 昭和37年  南岩本公園に「山王プール」建設・竣工
 昭和38年  崇仁小学校より児童61名転入(東海道新幹線公示立退きのため)
 昭和40年  京都市南区支部保健体育対策指定校研究発表
          日本学校安全会より表彰(安全教育)
 昭和42年  補習学級開始   シャワー室設置
 昭和43年  京都市南区支部研究センター校第一次発表(社会科)
 昭和44年  京都市南区支部研究センター校第二次発表(社会科)
 昭和50年  プール完成
 昭和50年  学習研究社教育表彰(機器利用による学習指導の研究)
 昭和53年  「教育評価研究指定校」第一次発表
 昭和54年  「教育評価研究指定校」第二次発表 

 昭和60年  京都府学校歯科医会より特別表彰

 昭和61年  同和関係校教科別研修会第一次発表(体育)
 昭和62年  体育館新築落成
          同和関係校教科別研修会第二次発表(体育)       
 昭和63年  むし歯予防推進指定校(文部省・京都市)

 平成 元年  京都府学校歯科医会より特別表彰
          むし歯予防推進指定校 第二次発表
 平成 2年  むし歯予防推進指定校 第三次発表
 平成 3年  第8回京都府歯科保健文化賞受賞
          京都市南区支部自主研究発表(理科)
 平成 4年  第一年次「個性を生かす教育」研究発表
 平成 5年  第二年次「個性を生かす教育」研究発表
          同和関係校教科別研修会 第一次発表(音楽)
 平成 6年  第三年次「個性を生かす教育」研究発表
          同和関係校教科別研修会 第二次発表(音楽)
 平成 7年  第四年次「個性を生かす教育」研究発表
          同和関係校教科別研修会 第三次発表(音楽)
          教育功労賞学校賞受賞
 平成 8年  第五年次「個性を生かす教育」研究発表
 平成 9年  第六年次「個性を生かす教育」研究発表
 平成10年  第40回創意工夫育成功労学校表彰 科学技術長官賞受賞     
          第14回時事通信社「教育奨励賞」努力賞受賞
 平成11年  第七年次「個性を生かす教育」研究発表
          同和関係校教科別研修会 研究発表(社会科)
          第八年次「個性を生かす教育」研究発表
 平成12年  第一回「地域学校合同運動会」実施
 平成13年  第九年次「個性を生かす教育」研究発表
         「21世紀の学校づくり」推進事業(平成13年14年15年)
 平成14年   第10年次「個性を生かす教育」研究発表
          全国小学校社会科教育研究大会開催
 平成15年  第11年次「個性を生かす教育」研究発表
 平成16年  第12年次「個性を生かす教育」研究発表
          第13年次「個性を生かす教育」研究発表
 平成17年  みやこ学校創生事業「みやこパイロットスクール」
          校内LAN活用推進校
          第14年次「個性を生かす教育」研究発表
          (東九条地域小中合同研究発表会)
 平成18年  第15年次「個性を生かす教育」研究発表
 平成19年  キャリア教育推進校 文部科学大臣表彰 受賞
 平成19年  第1年次「未来を拓く教育」研究発表
 平成20年  第2年次「未来を拓く教育」研究発表
           小中一貫教育・キャリア教育


●町名由来と旧跡                           
○東九条山王町
 昔,六条坊門(現,五条通)以南の鴨川西涯の河原地は,東山妙法院の寺領出会った。後白河法皇が今熊野社を勧請した時,比叡山西塔の昌雲を別当としたが,彼が里坊として開いたのが妙法院であり,南叡山と号し延暦寺とは大変関係が深い。
 妙法院は寺領の土地開発にあたり,延暦寺の守護神である大津市坂本の日吉神社に於ける地名や神祠名にちなんで地名としたようで,下京区の菊浜学区には若宮・八王子・高宮二の宮・三の宮などの町名がある。
 菊浜学区,崇仁学区が明治維新待まで妙法院領であったから南隣りの山王町が,一時妙法院領であったことは十分考えられ,日吉山王権現にちなむ町名であろう。
 慶長19年(1614)角倉了以によって高瀬川が開削されたが,鴨川を横断するのに水位調節のため,崇仁学区から当町内にかけて水路を大きく蛇行させた。当町内高瀬川沿いの一画に東九条村の小便揚浜があった。
 明治21年(1888)東洞院通八条下ルに京都電灯会社東九条発電所(現,関西電力倉庫)が開設され同34年赤レンガの洋風でモダンな社屋が建ち,大正12年その南隣りに京都市工業試験所(現,水道局)が開設され,これまた京都で最初の鉄筋コンクリート造りの優美な西洋風建築が出現した。二つながら,京都の近代建築史上,貴重なモニュメントであるが,昭和60年改築のため取り壊された。
 また東山王町の地に,昭和10年(1935)陶化第三尋常小学校(現,山王小学校)が開校した。明治19年(1886),浜口富之助氏が,缶詰工場を設立して成功。その跡に昭和44年(1969)スーパー「シロ」(ジャスコ京都南店の前身)と,同54年(1979)京都市南図書館などが開設された。

●学校教育目標
 新しい時代を創造し,国際社会に貢献する日本人を志向した「今を生き,次代を拓く力の育成」を目指す京都市学校教育の最高目標を踏まえ,本校児童一人ひとりに,発達段階に見合う確かな自己教育力育成を図る教育活動を進める。

 よりよい生き方を実現しようとする子の育成

      <学びを自覚し、自ら学び続ける「個」の育成>
 
●人権教育
1 重点目標
   自らの高まりと正義の追求のため,主体的に問題解決に取り組む子ども
2 取組の重点
 ○本校児童が置かれているさまざまな経済的,文化的,社会的矛盾の中で,児童自らに
 ○自らの力で自らの進路を切り拓く力を身に付けさせるために,家庭・地域と連携した
  取組を進めるとともに,同和問題解決に向けた保護者啓発を推進する。
3 具体的な取組
 (1) 教職員の資質を高めるための主な取組
  @校内同和研修
   ・福祉地区児童の学力向上と進路保障に向けて,学校長を中心に全教職員が一丸となり同和教育の
    実践を進める。
   ・教職員それぞれが鋭い人権感覚を身に付け,その主体性と責任において,同和問題についての認識
    を深め,福祉地区児童の学力向上を図り,全児童に同和問題解決への実践的態度の基礎を培うとと
    もに,保護者啓発の推進を図る。
  A同和関係校各主任会との連携
   ・各分掌主任が積極的に主任会に参加し,研究・研修してきたことを校内に拡げ,福祉地区児童の学力
    向上に役立てる。
  B同和関係校学力向上プロジェクトへの積極的参加
   ・福祉地区児童の学力向上に向けた教員の指導力向上を図る。
   ・学習におけるつまずきの原因が,福祉地区における諸問題とどのように関わっているのかという要因
    分析を行い福祉地区児童の学習自立に向けた研修を深める。
  C同和問題に関わる研修会への参加を通した伝達研修の充実
   ・京都市同和教育研究集会 
   ・京都市立小学校同和教育研究集会 
   ・部落解放研究京都市集会   
   ・全国同和教育研究協議会 他
  D家庭訪問
   ・児童の様子や指導課題,現在及び将来に向けた親の願いや希望などについて話し合い,学校と家庭
    が一体となって取組が進められるようにする。
   ・児童の家庭での様子や生活実態を的確に把握し,同和問題に起因していると考えられる要因分析を
    行い,個々の指導課題を明確にする。
   ・学力向上に向けた家庭学習の習慣化を図るため,学習課題の点検と指導を行う。
   ・家庭の教育条件や学習環境を保護者や児童とともに考え,条件整備に向けた適切な助言が行えるよ
    うにする。
 (2) 学力向上のための取組
  @普通授業の充実
   ・福祉地区児童を中核に据える取組を充実することが,全児童の学力向上にもつながることを認識し,
    指導を推進する。
   ・福祉地区児童一人ひとりの学力実態と,その根底となるさまざまな生活実態を把握し,その要因分析
    を行い,明確な指導課題のもとに手立てを具体化する。
   ・研究部との連携を図り,普通授業の中で個人差に応じる教育活動,個性を伸ばす教育活動を展開し,
    福祉地区児童の学力向上を図る。
  A補習〈トライ・マスター学習〉学級の充実
   ・各教科における基礎的,基本的内容の定着を図る。 
   ・自学自習の態度と能力を高めるため,個人差に応じた学習課題を設定し,学力向上を図る。
   ・言語能力の育成に努め,言語表現力を高める。
   ・情報機器の活用や感性を高める活動等を通した「すそ野学習」の充実を図る。
  Bステップ学習
   ・算数における学習の個人差に対応するため,3・4年生児童を対象に,普通授業との連動を図る中で,
    基礎学力の定着をねらいとする個別指導を行う。
  Cチャレンジタイム〈学習〉
   ・漢字の読み書きや計算における基礎学力の定着を図るため,個人差に応じた学習方法で,自らの課
    題達成に向けた取組を継続する。
  D家庭学習
   ・家庭学習の自立を目指し,自らが学習する態度と能力を定着させ,習慣化させる。
   ・家庭学習がんばりカードの点検と指導を徹底する。
 (3) 家庭・地域への働きかけ
  @人権問題に関わる保護者啓発
   ア 1年生保護者を対象とした説明会
   ・新入生保護者を対象に,本校学校教育について説明し,人権教育の大切さと福祉教育施策について
    の理解と協力を得るために実施する。
   イ 6年生保護者を対象とした同和問題指導の説明会
   ・6年生保護者との連携を図り,児童の同和問題に対する正しい理解と認識を深め,同和問題解決への
    実践的態度の基礎を培うために実施する。
   ウ 保護者啓発の充実
   ・同和問題指導(社会科)や同和問題に対する認識の素地を育てる指導(社会科・道徳)の授業参観を通
    して,同和問題に関わる学年別懇談会を実施し,同和問題や人権問題に対する保護者の認識を深め
    るとともに,その解決に向けた実践的態度を培う。
  A家庭教育学級 
   ・家庭教育に関わる親の悩みや不安をなくし,親自身が家庭の教育力の向上に努めるとともに,生涯を
    通して生きがいのある心豊かな日々を送れるように学習する機会を設ける。
   ・身近な暮らしの中にある差別や人権問題について学習を深め,人権が尊重されるだれもが住みよい
    家庭や地域社会をつくることのできる資質や能力を培う。
 (4) 人権意識高揚のための取組
  @なかまの日
   ア 目 的
   ・自分たちの身の回りの人権に関わる問題に目を向け,共に考え話し合うことを通して,人権を意識し,
    考え,正しく行動する日常的実践態度の定着を図る。
   ・幅広い体験活動を通して,自分の思いや考えを豊かに表現できる子どもを育てる。
   イ 月別テーマ 
  A憲法週間の取組
   ・国の『きまり』である憲法を守ることが,すべての人間の幸せな生活実現に大切な条件であることを知
    り,日常生活の中で進んできまりを守り,正しく行動できる能力を育てる。
  B人権月間の取組
   ・人権意識高揚の大切さについて理解と認識の深化を図ると共に,人権尊重の実践的態度の育成を図
    る。   
   ・人間の尊厳と平等を深く認識させることを目指して,自分の身の回りの矛盾や不合理に対してねばり
    強く解決していく姿勢と,人権意識の高揚を養う。
   ・同和問題の正しい理解と人権尊重の精神を培う取組について,保護者の理解を深めるため,授業参
    観と同和問題解決に向けた啓発に関わる懇談会を実施する。
   ・教職員は,日常生活に存在する予断や偏見を見抜けるように,鋭い人権意識を培うように自己研鑽を
    行う。
  C同和問題指導
   ・すべての児童に,同和問題解決への実践的態度の基礎である「あらゆる差別を許さない人権尊重の
    精神を基盤とした同和問題認識」を深める指導を積極的に推進するため,6年生社会科学習における
    同和問題に関わる単元の指導を進める。
  D同和問題に対する認識の素地を育てる指導
   ・身の回りの生活や社会に見られる矛盾や不合理を鋭くとらえ,ねばり強く問題を解決していく態度を育
    成するために,社会科・生活科・道徳・生徒指導の分野で,その基礎となるものの見方や考え方を積み
   上げる。
  E人権を大切にする学級経営を基盤にした生徒指導
   ・教師と子どもの信頼関係,子どもどうしの友愛関係からつくり出されるあたたかい学級の雰囲気が,子
    どものすべての成長を支える基盤となる。学校生活をより楽しいものにし,その中で,個の伸長を図って
    いくためには,人と人との触れ合いを大切にする相互信頼の上にたった学級経営が必要である。
 ●外国人教育
1 重点目標
   民族の相互尊重への正しい理解と正しい行動のできる子ども
2 取組の重点
 ○在日韓国・朝鮮人児童の学力向上を図る取組を推進する。
 ○在日韓国・朝鮮人に対する民族差別をなくす教育の充実を目指し,教職員の研修を深める。 
 ○本校に在籍する在日韓国・朝鮮人児童を含めた全児童に対し,民族や国籍の違いを認め,正しい人権
   意識の高揚を図る実践活動を推進する。                         
3 具体的な取組
 (1) 在日韓国・朝鮮人児童の学力向上を目指した取組
   ・京都市各教科の研究会テスト結果にみられる学力実態から,個人別学習課題を設定し,普通授業の
    中で学習における個人差に応じる取組を推進する。     
   ・家庭状況及び教育条件を的確にとらえ,家庭学習の定着と習慣化に向けた達成課題を設定し学力の
    向上を図る。
   ・民族学級での学習における外国人児童の実態を把握し,普通授業と連動させた取組を継続する。
 (2) 『なかまの日』の取組の充実
   ・なかまの日に「おとなりの国のことを知ろう」という主題を設定し,全ての児童に朝鮮の文化や芸術,
    生活に親しませる。
   ・日朝関係史や朝鮮文化の学習を通じて,民族の歴史や文化の価値について認識を深め,外国人児童
    の民族的自覚や誇りの基礎を培う。
   ・人権教育の一環として,在日韓国・朝鮮人児童の人権を尊重する子どもの育成や,お互いを認め合う
    学級づくりを推進する。
 (3) 家庭訪問を通しての児童理解と家庭・地域との連携の強化
   ・家庭訪問を通じて保護者の置かれている状況や願いを知り,外国人児童がかかえている諸問題につ
    いて話し合う。
   ・外国人問題に関する家庭教育学級を持ち,PTA及び地域全体への啓発活動を積極的に行う。
 (4) 教職員の資質を高めるための研修の充実
   ・民族的偏見や差別は,人権尊重の立場から許されないことを認識し,教職員自らの鋭い人権意識を培
    う。
   ・外国人問題関係単元の授業研究を通して,外国人児童に対する指導の問題点を分析し,授業改善を
    目指した指導力の向上を図る。              
   ・外国人教育に関する図書及び資料,児童図書の積極的な紹介と充実を図る。
   ・外国人問題の素地指導に関わる単元計画を作成し,検討改善を行う。