(3)新しい学力とは何か。

 

  学力は,知識の量(多少)によってとらえるものではなく,学習指導要領に示す基礎的基本的な内容を確実に身に付けることはもとより,それにとどまることなく,自ら学び自ら考える力などの「生きる力」が育まれているかどうかによってとらえる必要があります。

 

  学習指導要領で言う基礎・基本とは,知識や技能だけでなく,自ら学ぶ意欲や思考力・判断力,表現力なども含まれています。

 また,知識と生活との結びつきの視点を重視し,単に知識を覚え込むのではなく,生徒が実感を伴って基礎的・基本的な内容を自らのものとして確実に習得し理解を深め,その後の学習や将来の生活に生きて働くようにすることも大切です。

 

  教科によって多少表現の仕方が異なります(国語科は5つの観点に分かれている)が,おおむね評価の観点としては,「関心・意欲・態度」,「思考・判断」「技能・表現」,「知識・理解」の4つの観点に分けられています。

 この4つの側面が,評価の観点として入っているということは,この4つを学力の4側面と見ているということです。 したがって,日頃の授業についても「関心・意欲・態度」,「思考・判断」などいわゆる「見えにくい学力」とされている側面についても,しっかりと生徒の力を伸ばせるような授業展開(教師の指導)が必要だということです。