は じ め に

 

  新学習指導要領が全面実施されて2年目を迎えました。今回の改訂は「完全学校週5日制の下,各学校が[ゆとり]の中で特色ある教育を展開」することを基本的なねらいとしています。そして,総合的な学習の時間の創設,選択教科の拡充などが大きな変更点です。また,評価の在り方についても,指導の改善に生かす評価という観点から,「集団に準拠した評価」(いわゆる相対評価)から「目標に準拠した評価」(いわゆる絶対評価)へと,根本的・全面的な評価観の転換が行われました。

 このような学習指導要領の改訂にあたり,「完全学校週5日制が実施されることに伴う土曜日分を年間70単位時間削減」されることに加えて,学習内容そのものも約3割縮減されることなどに対して,基礎学力が低下するのではないかという不安の声が出ています。

 文部科学省はこうした不安に対して,一昨年1月に「確かな学力」の向上のために,指導にあたっての5つの方策を「確かな学力の向上のための2002アピール」として発表しています。その中で,基礎・基本の確実な定着,自ら学び自ら考える力などの育成を図る手だてを打ち出しています。

 本校におきましても,その趣旨を生かし,生徒一人一人に確かな学力保障が実現できるよう昨年度より取組をすすめています。2年生の英語・数学では,学級を2分割しての少人数授業を展開しています。その他,本校のさまざまな取組に対して,保護者の皆様のご理解,ご支援のほど宜しくお願いいたします。