聴覚障害者である袖岡太一郎さんと手話通訳者である辰巳たか子さんをお招きし、家庭・地域教育学級参加の保護者の方と小学生4・5・6年と一緒に、話を聞いたり、手話の練習をしたり、歌を歌ったりと交流を深めました。
袖岡さんは、聴覚障害者の生活の様子や手話がいかに大切なコミュニケーション手段であるかなど、具体的にそして熱心にお話して下さいました。
目の前で交わされる手話の世界、生徒たちはその指の動きの速さ、華麗さに圧倒されている様子、最後にお礼にと手話で小学生は『切手のない贈り物』を、中学生は『大きな古時計』を歌いました。その一生懸命な姿に袖岡さんと辰巳さんはとても喜んでおられました。また、始まる前に廊下などで袖岡さんに手話で挨拶と自己紹介をしようとする生徒の素直さにとても驚いておられました。
この出会いの機会が、少しでも社会にある障害者への無理解や壁をなくすことにつながっていくことを願っています。
○ 耳の不自由の人たちの大変さがよくわかりました。ろう学校ではかつては手話でのやり取りは禁止だなんて初めて知りました。通訳の辰巳さんはすごいと思いました。見るだけで驚きました。私は街であまり耳の不自由な人は見かけたことはありません。袖岡さんはきっとつらい思いや嫌な思い出があると思うのに、笑顔で話す袖岡さんを尊敬しました。一生懸命手話で話してくださってありがとうございました。
○ 最初は「うわ〜どうしよう。」とか思っていました。耳の聞こえない人とどうやって接しようかと心配していました。耳の聞こえない人と話す時、紙に書いて話すといった時、何かあまりよい気分がしませんでした。
私は耳の聞こえない人は一生懸命に手話を覚えたのに、私たちが手話を使えないということは残念だと思います。だから、今日袖岡さんに教えてもらった手話を生かして、またお話ができたらいいなと思います。それまでにもっとレベルアップしておきますね!手話はすごく素敵だと思います。難しいけどがんばって覚えてみたいと私は思いました。それでは今日はありがとうございました。
○ 袖岡さんとのお話でまったく違和感は感じられませんでした。でも、同じ空間にいるのに過ごしている世界は別々なのでしょうか。音のある世界に住む僕たちと音のない世界に住む袖岡さん、僕たちは音のない世界はわかりません。耳を閉じたらいいかという問題ではないかと思います。言葉に対して袖岡さんはどのように思っているのでしょうか。物事の感じ方、考え方僕たちと違うかもしれません。でも、僕たちと袖岡さんは同じです。同じ人間です。住んでいる世界なんて関係ありません。人それぞれ違うのは当たり前です。
僕は袖岡さんに音のある世界に来てもらいたいです。僕も耳が聞こえなくなるのはいやだけど、音のない世界、袖岡さんの住む世界にも行ってみたいです。
12月10日 ネパールからのお客さま、ハリー・クリッシュナー・マハラジャンさんのお話を全校で聞く機会を持ちました。
長い間、NPOネパール・マ・ジャニのスタッフとして通訳などで活躍されています。また、本校「心の教室」相談員の太田先生が毎年ネパールの山奥の学校へ文房具を届けておられる活動にも協力されています。
「僕の生い立ちとネパール人の暮らし」について話されました。多くの生徒たちからの質問にも詳しく答えていただきました。
日本語をとてもじょうずに話され、生徒たちの語学に対する励みにもなりました。
「相談室」にもハリーさんの話があります
○ ハリーさんの話を聞いてすごくうれしかったです。自分がふだん何げなく使っている物がネパールの子どもたちには大切な物なんだなあーと思いました。ハリーさんに日本語で一生懸命しゃべってもらい、いろいろなことを知りました。
○ ハリーさんは日本語がとても上手でした。聞くだけで覚えたのはすごいなあと思いました。がっこうには黒板があるのがあたり前と思っていたら、ネパールの山奥の学校にはないことを知りました。ネパールの人はあまり裕福ではないけれど、子どもたちはとても楽しそうで写真を見たらとてもいい顔でした。
○ 牛が神様の乗り物になっているとは驚いた。普通に野生動物が道路を歩くのもびっくりしました。ネパールの子どもたちがあんなに喜んでいるのを見て「あんな笑顔をしてみたいな」と思いました。つぎの機会には必ず私の鉛筆をネパールの子どもたちに渡してほしいと思いました。

また、会いましょう。ありがとう。
○ おばあちゃんはいろんな話を結構しゃべってくれました。何回も「こういう行事はいいねぇ」とおっしゃっていて、私は「来て良かったな。こういう行事はいつまでもやりたいな」と思いました。あと、介護士さんを見ていて、こういう職業もやってみたい..と思った。夢がまたひとつ増えたような!!(2年生)
○ お年寄りには気楽に話せるわ、と思っていましたが、横に行くと緊張してしまい、なかなか話せませんでした。そんな時、おばあさんから話してもらうと、とってもうれしいです。私は最後に「ここは楽しいですか?」と聞いてみると「楽しいよ」と言ってくれました。私はそのときが一番うれしかったです。ニコニコした笑顔を見ると心がホッとしました。(1年生)
○ 一番うれしかったのは、耳の遠い人がいっしょうけんめいに僕の質問を聞いて、答えてくれたことです。そのとき、耳が遠くても聞いてくれているんだなと とても感動しました。来年もお年寄りの方々がとても元気になるような訪問をしたいです。(1年生)
○ 俳句のこと、中学校の位置や進学のこと、観光客の出すゴミのことなどいろいろ話しました。印象に残っているのは「東京は空気が悪いから行かないほうがいい。大人になってから勉強はできないので今のうちにしっかり勉強しておくこと」という話です。「道で会ったら声をかけてね」と言われました。これはおばあちゃんと約束したことなので守ります。とてもいい一日でした。(1年生)