応用行動分析 適切な行動を教える(2)
−目標設定とプロンプト−

<よくやる失敗>
「おはようと声を掛けたら,おじぎをして“おはよう”とあいさつする」
  という目標の子どもに対して,
   先生もおじぎをしながら“おはよう”と声を掛ける?
どこが失敗なのか考えてみてください。

<サンプル映像>

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もし,上記の指導でこどもができるようになったとすると,
  達成した目標は,
  「おじぎをしながら“おはよう”と声を掛けると
             おじぎをして“おはよう”とあいさつする」
 ということになります。
 設定した目標とは異なっています。

 厳密に言うと,子どもは先生の動作を真似ているだけかもしれません。
 それが目標だったのでしょうか?

最初の目標を達成したいのなら,
  1.おはようと声を掛ける
  2.しばらく様子を見る。
  3.おじぎをしないようなら,おじぎを促すプロンプトを出す
      ・頭を軽く触る          ・指導者がほんの少し頭を動かす
      ・「おじぎは?」と声を掛ける  ・目線で促す など
  4.“おはよう”とあいさつをしないようなら,
    “おはよう”を促すプロンプトを出す
      ・“お”とだけ声掛けしてみる  ・“おは”と声掛けしてみるなど
  5.できれば,褒める
      ・「ちゃんと挨拶できたね」と褒める
      ・「やったー」と二人でハイタッチするなど 

<サンプル映像>
  
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どんな指示でどのように行動してほしいのか?

    まず,目標を具体的にしておく必要があります。
    その上で,出来ないときに,どのように適切なプロンプトを提示していくか

「名前を呼ばれたら,手を挙げる」
  という目標の子どもに対して,
   先生も手を挙げながら名前を呼ぶ?

 ※この失敗例について,指導手続きを考えてみてください。


<もっと駄目なサンプル映像>

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