新しい行動を教えていくとき,課題分析をして,
教えたい行動を細かなステップに分けていきます。
細かくステップに分けた行動について,
「どのようなプロンプト(適切な反応を出現させるために用いる行動のきっかけ)が
あればその行動ができるのか」を確認していきます。
例えば,「ラーメンを作る」という行動の課題分析について,
「やかんにお水を入れる」という行動は,
・周りの人が何も指示しなくても(誰もいなくても),全く一人でできるのでしょうか?
・「やかんにお水を入れてください」と誰かが指示をすればできるのでしょうか?
・手を添えて,一緒にやかんを持ち上げれば,お水をやかんにいれるのでしょうか?
適切なプロンプトを提示しながら,その行動を形成(シェイピング)していきます。
プロンプトは適切な反応を引き出すために使う援助ですが,
「ひとりでできる」ようになるためには,不必要な援助です。
プロンプトが強すぎるとそれに頼りきってしまって,援助がなくなると
一人ではできなくなってしまいます。
プロンプトをだんだんと少なくしていく(フェイディング)していくことも大切です。
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