| 京都市立永松記懲教育センター 指導主事 中島 繁雄 |
1. 子どもに差がある現実を受け止めて・・・
一斉授業を展開するとき,どの子どもに目標に到達させることができるのでしようか。多分,先生方は,全ての子どもにねらいを到達すべく,日々,努力をされていることと思います。しかし,現実には,何人かの子どもが到達できずに取り残されていく傾向にあります。
先生方から,「子どもには,学力差があり,・・・」とよく聞きますが,それに対する対策や取組が弱いように感じるのですが如何でしようか。
2. どのような差があるのでしようか?
子どもたちは,生まれながらに生育環境や家庭環境も異なりまずし,個々が成長する過程も違います。数量や図形に対する感覚,好奇心,生活のなかで培われる知恵,学習の量,記憶の量,概念形成など全てにおいて異なります。つまり,一人一人違います。それは,学力差ではなく,個性なのです。
算数科という系統性のある教科であるが故に,個性は輝きもするが,濁りもします。まず,子どもを見つめてみましょう。どのような差があるのかを・・・・。 |
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(1) 時間の差 (解決手段を見通す差)
(2) 興味や関心の差(こだわるべき対象が異なるという差)
(3) 学習スタイルや適正の差
(一人学習や集団学習の得手不得手の差,解決方略の差)
(4) 納得の差 (学習内容の理解の差) |
このような差を個人差として認め,個性としてとらえ,個性を伸ばす授業を構想することが,今求められています。そして,子どもたちも,きっと望んでいると思います。
3. 個人差を個性として受け止め,子どもが生き生きと学習する算数科の授業
差を認め,差に応じた授業を展開することで,子ども一人一人のカを伸ばし,学習集団の学習力を高めることは可能だと確信しています。そのためには,次のことに留意して授業を創造することが大切だと考えます。 |
@ 学習する単元について,上記1〜4の診断的評価をして,個々の傾向を知る。
A 差に応じた学習展開を図る。
例:個々の差に応した教具の選択による算数的活動など選択場面を取り入れる。
B 学年協力指導体制,繰り返し指導など学習形態や学習方法の改善を図る。
C 形成的評価を重視するとともに,目標に対する評価規準を明確にし,指導と評価の一体化を進める。 |
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子どもの瞳が輝くとき,「先生は私のこと(個性)を認めている」と感じたときなのです。
私たちは,個々の能力を,私たちの経験(主観)に頼るだけではなく客観的に評価し,個性が発揮し得る授業を展開してこそ,子どもの瞳を輝かせることができるのです。そして,授業で、自信を芽生えさせることができるのです。授業改善いう言葉を先生方からよく聞きますが、子ども自身が待ち望んでいるのです。瞳がそう語っているのです。
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