校庭の2本のカイズカイブキの木の間に石碑があります。 この石碑の表の面には、ハードルを跳ぼうとしている男女の児童の絵が描かれています。そして、その上に「躍動」と刻まれています。石碑の裏を見ると次のような文字が刻まれています。 「表彰記念 昭和三十七年 文部省 昭和四十一年 京都市教育委員会 題字 学校長 坂田 俊太郎 昭和四十一年四月建立 京都市立室町小学校 室町小学校PTA」 学校沿革史から、この石碑について調べてみました。 この石碑が建てられた頃、昭和41年当時、 室町校は、その数年前から、児童の「強いからだづくり」を目指した研究を行っていました。 昭和36年11月30日には、それまでの研究の成果を「体育学習全国大会」で発表しました。室町小学校が会場になり研究発表会をしたのです。 こうした永年の保健体育の指導研究により、昭和37年3月11日、日本体育指導者連盟と文部省により表彰をうけることになったのです。 その後も、保健体育に関わる研究は継続され、昭和40年6月29日には、京都市学校歯科医師会から、同年10月17日には、日本学校歯科医師会から「よい歯の学校表彰」を受けています。 さらに、昭和41年1月8日には、京都市教育委員会からも学校表彰が行われました。 その表彰状には、「貴校は、児童の体位向上に積極的に取り組み、体育の学習指導に新しい学習形態を開拓し、また、保健対策にも潜在的疾患の発見に努力するなど、その業績は大であります。ここに、教育委員会表彰規則に基づき表彰します。」と記されています。 こうした学校の研究の取組を顕彰するために建立されたものなのです。 この記念碑は、旧体育館があったころは、 体育館の入口左側の大きな山桜のしたに設置されていましたが新しい体育館の建設に伴って、平成9年の秋に現在の位置に移設されました。 |
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