冷泉家の正面。後方は同志社大学。 | 三方を同志社に囲まれた冷泉家住宅。 |
烏丸今出川から東を望む。右は京都御苑 | 今出川通・同志社正門側から西を望む。 |
京都御苑の北側を東西に走る今出川通に面して冷泉家住宅はあります。 平成13年秋,「平成の大修理」を終えて,現存する唯一の公家屋敷が甦りました。 同11月には,修理完成後の屋敷が公開され,全国から多くの見学者がありました。 「同志社のキャンパスに挟まれて残る冷泉家の住宅は,今の京都御苑の中にあった 公家屋敷の最後に残った貴重な遺構として重要文化財に指定されています。目下, 保存修理が継続中で全容を見ることはできませんが,やがて江戸時代の面影が甦る でしょう。 冷泉家は藤原俊成・定家という鎌倉時代の歌人の子孫であり,歌学をもって朝廷に 仕えました。住宅は天明の大火後の寛政2年(1790)の建築で,その座敷では七夕 の乞巧奠(きつこうてん)をはじめ代々伝わった伝統行事が綿々と受けつがれ,御文 庫には国宝の藤原俊成自筆「古来風躰抄」(こらいふうていしょう)や,定家筆「古今 和歌集」「後撰和歌集」,重要文化財37件など,これまで知られなかった貴重な典籍 が保存されており,財団法人時雨亭文庫によって管理されています。」 (上京区文化振興会発行「上京区の史蹟百選」より転載。(転載承認済) |
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写真:平成14年6月19日撮影 |