室町の子どもたち

上京タイム発表会

平成15年1月24日・仁和小学校

 第8回の「上京タイム」発表会が,24日に仁和小学校で行なわれました。上京タイムは,子ども達が生活や学習の中で,体験し,感動したことを発表する「感動体験発表会」です。
毎年,上京支部の小学校9校から代表1名が集い,発表会が行なわれています。
 室町校からは,5年生のS・Kさんが,「夢に向かって」と題して発表しました。

 仁和小学校で行なわれた「第8回上京タイム」のようす

 「夢に向かって」

 私は体を動かすのが好きで,小学校に入ってからずっとスポーツをしています。
 2年生の時,初めてスポーツでサッカーを始めました。このサッカークラブは
スポーツ教室で,男女どちらも入ってよかったので,友達の女の子といっしょに,
周1回通っていました。このころは,サッカー以外のスポーツは何もしていなかっ
たので,周に1回のサッカークラブがとても楽しかったです。
 サッカーの先生も私たちに熱心に教えてくださって,とてもおもしろい,にぎやか
なサッカークラブでした。
 私が最初に思ったことは,「サッカーって男の子がするスポーツだから,女の
子は,男の子より弱いんじゃないかな」ということです。けれど,私が思ったこ
とはちがって,サッカーでミニゲームをしていた時,女の子は強かったし,私だって
1番になった事があったから,サッカーは「女の子だって努力をすれば,どんなこと
でもできるんだな」と思いました。
 さて,このサッカークラブは1年間やって,次は3年生になりました。3年生からは,
サッカークラブも本格的になり,スポーツ教室ではなく,サッカー・スポーツ少年団に
なります。私は,このクラブも男女どちらも入ってよかったので,2年生の時,
サッカーがおもしろかったから「入ろうかな」と迷っていました。
 その時,2年生の時にいっしょにサッカーをやっていた女の子が,「なあ,体育館
でやっているバレーボールやらへん?」とさそってくれました。けれどこの時は,まだ
「サッカーの方がいいな」とおもっていたからことわったけど,その後も何回もさそわ
れたから,1回行って見ることにしました。
 「ボールがちょっとでもあがったらうれしいな」これが初めてバレーボールにふれ
て,教えてもらった時に感じたことです。ボールの取り方があったり,こうげきの仕
方があるというのが「難しいんだな」と思いました。
 それからは,バレーボールのとりこになり,「サッカーの方がいい」という考えもどこ
かにいってしまいました。
 家に帰ってから,お母さんに「バレーボールってすっごくおもしろかったで。とっても
楽しかったわ」と得意げに言っていました。そして,この日,バレーボールをしてとて
もおもしろかったから,このクラブに入ることにしました。
 はじめは,周に1−2回練習に行っていました。けれど,慣れてくると,周に1回しか
休みのないこのクラブに行くようになりました。
 4年生になると,練習試合や公式試合に出られるようになり,この時の6年生は,
全国大会に出場するほど強かったのです。4年生の3学期には,今村先生に時々
練習を見てもらえるようになりました。それまでは,コーチの杉田さんが基本から
しっかりと教えてくださいました。
 今村先生に,「4年生もコートに入れ」と言ってもらうと,やる気がいっぱい出て
きました。
 5年生の夏,6年生が2年連続全国大会出場となり,私も東京へ行くことに
なりました。各都道府県から選ばれたチームだけが入場行進するというのが格好
よかったし,プレー中の迫力がすごかったことも心に残りました。私は,「来年,
必ずここにもどってくるぞ」と心に決めました。
 それからは,毎日毎日しごかれながら練習して,ちょっとずつうまくなってきたと
思います。
 全国大会に2年連続出場しているのだから,私も6年生になったら,3年連続
全国大会に出場して,日本一になりたいです。
 私は,バレーボールをしている中では,背が低いほうでジャンプ力もありませ
ん。けれど,毎日ジャンプしてとべるようになりたいです。いくらだめでも,声を出して
チームを盛り上げ,自分なりのプレーをすれば,みんながんばれると思います。
 最後に,私はスポーツが好きで,これからも続けていきたいし,自分なりに
がんばっていきたいです。サッカーを始めたときに思った「どんなことでも努力すれ
ばできるんだ」ということを忘れずに,自分を励ましながら前に進んでいこうと思い
ます。
写真:平成15年1月24日撮影・京都市立仁和小学校