「常盤御所と称する門跡尼院で、南北朝時代の延文元年(1356)に、後伏見天皇 の皇女進子内親王が得度して自本覚尼となられ、室町一条に光照院を創建されま した。応仁の乱の焼亡後、持明院の故地に再建し、安楽光院となりましたが、のち 旧称に復しました。 以後、代々皇女が尼門跡となられ、江戸時代には再度の火災に見舞われますが、 寛政元年(1789)の光格天皇の御下賜金によって復興し、常盤御所の称号を賜り ました。 入母屋造、軒唐破風附の本堂は昭和43年に、古建築を改造したもので書院は京 都御所にあった桂宮の御殿の一部を移築したものです。」 上京文化振興会発行「上京の史蹟百選」より転載(転載承認済) |