寺の内通小川(その昔,「百々の辻」とよばれました。この場所に百々橋が架かっ ていました。)の角に百々橋の礎石が1個保存されています。この角を北に上がると すぐ右手(東側)に表千家・不審庵があり,そのすぐ北隣に裏千家・今日庵がありま す。この場所は本法寺の門前にあたります。 「表千家の北にある裏千家は,千少庵の子の宗旦が北裏に隠居所として今日庵 を建てたのが始まりです。茶道家元の雰囲気をつくり出している一間腕木門の表門 の内側は,国の名勝となっている庭園が広がり,利休遺愛の三つの小袖石の手水 鉢や離宮灯篭などが配され,山里の侘しさを感じます。 裏千家住宅として重要文化財となっている一群の建物は,一畳台目の今日庵をは じめ,四畳半の又隠(ゆういん)棟札に天明8年(1788)とある寒雲亭など歴代宗室 家元の好みを反映しております。天明の大火後,天保10年(1839)ごろまでの間に 再建されました。 無爾可宣墨蹟や継印持戒立願文など三件が重要文化財となっています。」 上京区文化振興会発行「上京区の史蹟百選」より転載(転載承認済) |
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写真:平成14年6月9日撮影 |