寺の内通小川を北に上ると表千家・裏千家・本法寺が両側に並ぶようにあります。 | |
小川通を反対の北側から見ると、裏千家・今日庵のすぐ南隣に不審庵が見えます。 | |
「本法寺の前の小川通は和服姿がよく似合い、いかにも茶道の町という感じがします。 表千家は千利休(1522−1591)の子の少庵が千家再興を許された時、利休の遺席の 不審庵をこの地に移し、表千家となりました。 天明の大火後、露地や茶室が整備されますが、再び火災に遭います。表門は、仕官していた 紀州家からの拝領で、寛政6年(1786)に建てられた祖堂は四畳半茶室の点雪堂や利休の 祀堂などからなり、重要文化財となっています。国指定名勝の庭園は歴代宗左好みが積み 上げられた茶室で深山幽谷の趣きが感じられます。 文禄4年(1595)春屋宗園の賛がある絹本著色千利休像は重要文化財になっています。 上京文化振興会発行「上京区の史蹟百選」より転載(転載承認済) |