かんさつ池     

 平成19年6月10日(日)室町小学校観察池

子どもたちが遊んであれ放題になってしまったかんさつ池。後片付けもされていません。
石や砂,泥が投げ入れられ濁ってしまい,ゴミも浮いています。
ミミズを捕るためにひっくり返されているプランター。菖蒲も根っこから引き抜かれています。
しばらくは叱るのをじっとこらえて,児童達の自浄作用に期待しました,・・・・・が。

どうすれば みんなの心に 響くのか?

「おや!池に立て看板が。」 「何か書いてあるよ。」
「ふむふむ。泣いたザリガニ・・・」 登校してくる子どもたちが次々と
立て看板に気づいていきます
立て看板には以下のようなことが書かれていました。(原文はもちろんふりがな付きです。)
       泣いたザリガニ
 
室町小学校の皆さん,僕の話を聞いてください。僕は,この池に住むザリガニです。
この春から,みなさんが僕を釣っては一緒に遊んでくれたので,とても楽しかったし,とてもうれしかったのです。
 ところが,この汚い池の水をみてください。誰かが泥や砂を入れて真っ黒に汚れてしまいました。僕はとても
悲しくなりました。僕たちはこの池の中に住んでいるのですよ。もし,皆さんの住んでいるところが,周りが見え
ないほど汚い空気だったらどうでしょう。
 友達の鯉くんが言いました。
「びくはみんなと遊びたいのに,怖くて穴の中から出られないんだ。」
 金魚さんが言いました。
「池に生えている草を根っこごと引き抜くので,卵を生む場所が無くなってしまったんだよ。」
 アメンボさんが言いました。
「汚い袋や木ぎれが散らばっているので,スイスイ泳げないんだ。」
 最後に子どもの太郎君がみんなに呼びかけました。
「僕たちは,もっとみんなと一緒に遊びたいのに,先生が池で遊ぶのを禁止するって言うんだ。こんな悲しい話
ってあるかい。みんなで注意し合って,きれいな池にしていこうではないか。なあ,みんな」

さあ,皆さんはこの話を聞いて どうしますか