| 京都市では,LD・ADHD・高機能自閉症等支援の必要な子どもの教育,小中学校の育成学級,総合養護学校において、障害のある子ども一人一人のニーズにあわせた教育を進めています。学校・家庭・地域が一体となって,障害のある人もない人もお互いに支え合い,ともに生きる社会を創造していきたいと考えています。 特別支援教育とは、障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取り組みを支援するという視点に立って生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、個々の持つ力を高め、生活や学習上の困難を改善または克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うものです。 |
| LD(学習障害)とは? 基本的には,全般的な知的発達に遅れはありません が,聞く,話す,読む,書く,計算する又は推論す る能力のうち,特定のものの習得と使用に著しい困 難を示す様々な状態を指します。 |
・漢字の細かい部分を書き 間違える。 ・計算をするのに時間がか かる。 ・聞き間違いがある。 など |
| ADHD(注意欠陥/多動性障害)とは? 年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力,衝動性,多動性を特徴とする行動の障害で,社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものをいいます。 |
・気が散りやすい。 ・落ち着きがなくて常に体が 動いている。 ・整理整頓が苦手である。 など |
| 高機能自閉症など (アスペルガーを含む)とは? 他人との社会的関係の形成の困難さ,言葉の発達の遅れ,興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち,知的発達の遅れを伴わないものをいいます。 |
・人の気持を読み取ることや 人に合わせることが苦手な ので友人とよい関係がもて ない。 ・必要以上のこだわりをもつ 傾向がある。 など |
| 本校での取り組み 本校では、特別支援教育をご希望されるご家族に面談して、概要を説明しております。その後生徒本人の体験学習を行い、ご家庭で話し合っていただいた上でご希望があれば、特別支援教室(北校舎1階、8組の西側に新設)で通級指導を行っています。現在の指導時間は、毎日1時間・週5時間です。通級指導の授業を担当する教員は、通級指導員(本年度京都市では新規に5名採用、中学校5校に配置)に加えて総合育成支援教育主任及び8組の学級担任です。また学習内容は、生徒の学級担任や教科担任と連携して検討しながら授業を進めています。 特別支援教室では、「自立活動」と「教科指導の補充」を学習します。 「自立活動」とは、人間としての基本的な行動を行うために必要な要素と、障害があることでの困難を改善・克服する要素を1.健康の保持・2.心理的な安定・3.環境の把握・4.身体の動き・5.コミュニケーションの五つの区分に分類した内容を持つ学習活動です。本校では、特にこの中の5.コミュニケーションを重要視しています。それは、社会参加を行うときに最も重要な能力は蓄積された莫大な知識を披露することではなく、獲得した知識を利用して相手に自分の考えを伝えたり場面や相手によって伝え方を考えて円滑にコミュニケーションを行うことだと考えているからです。運動や作業等のさまざまな場面で、自分の考えを持って自己の意志を伝える表現能力を高めると共に、相手の意志や考えを受ける側としての対人関係を円滑に行う方法を身につけることを目標としています。そして個々の生徒が、それぞれの社会で自信を持って自立して生きていけることを願い、活動を展開していきます。 「教科指導の補充」とは、生徒独自の「困り」に応じて各教科の内容を補充するための特別な指導を行うことです。本校では、個々に自ら自宅で学習してきた事柄を基にして、学習を進めています。学習内容は、国語・数学を中心にしていますが、宿題はありません。あくまでも生徒本人が、関心のある教科の内容を自ら進んで学習することを大切にしたいと考えているからです。また、これまでに学級で学習した知識を実際の社会で有用な知恵とするために、電子辞書・電卓・デジタルカメラ・パソコン・携帯電話等を利用して学習を進めていきます。そのほか特別支援教室の授業では、自分の考えを表現して他者に伝え、互いに教え合うことに意欲的に取り組みむことを目標にしています。すなわち、生きていくための基礎的な学力を定着させるとともに、T.P.O.に見合った自分自身の考えや意見を表現できる社会性の獲得を目指しています。ですから、これまでの型にはまることのない柔軟な授業を展開して取り組んでいきます。そうしたことで、生徒本人が持っている潜在的な力を最大限に引き出そうとしています。そして、「自分は、やればできるんだ。」という自信を持ち、これまで正当に評価できていなかった自己評価を高め、生徒個々に見合った社会参加ができるような支援を行っていきたいと考えています。 |
| 保護者の皆様へ 通級指導をご希望されるご家庭では、支援を必要とされるとお考えの生徒をお一人で抱えこまずに、できるだけ早く学校にご連絡いただきご相談いただきたいと存じます。 ご家族の皆様が生徒本人の学習や友人関係等に「困っておられる」ことはもちろんお察しいたしますが、最も「困っている」のは生徒自身であるということをお考えいただければ、特別支援教育の意義をご理解いただけるものと思います。 本校では、できる限りご家族のご希望や「困り」をお伺いし、相談させていただきます。窓口は学級担任ですが、直接に総合育成支援教育主任にご連絡いただくこともできます。ご家族や本校生徒に関するプライバシーは厳守されますので、ご心配無くお申し出下さい。 すべての人は生きている限り、多かれ少なかれ障害や困難に出会います。 そのとき、その人の周りの人間がそうしたことを深く理解して、支援することができれば、その人は頑張って生きていけます。 いつでも、ご連絡下さい。 |